出版社内容情報
自然との関係を絶った自然科学,人類の滅亡を先導する現代科学の憂慮すべき状況を,カント,ニーチェ,クラウス,カフカ等々の先哲の証言によって批判した文明論。
内容説明
自然との関係を絶ってしまった自然科学、人類を滅亡へと導く最先端科学技術の憂慮すべき現状を、カント、ドラクロワ、ニーチェ、クラウス、カフカ、ヴェーユ等々の先哲の証言と自らの分子生物学者としての発言を通して犀利かつ痛烈に分析・批判した現代文明論。
目次
1 ルキアノス―知の意味
2 カント―草の茎ニュートンに不都合な展望
3 ハーマン―自然の眩惑
4 ピーコック―自然科学に対する早期懸念
5 ドラクロワ―進歩と時代遅れ
6 アミエル―凡庸の時代
7 ニーチェ―未知なるものへの墜落
8 カール・クラウス―消滅した意見一致
9 カフカ―出口のない部屋
10 シモーヌ・ヴェイユ―愛する世界に参加する科学