出版社内容情報
プルースト論に〈顔面性特徴〉〈リトルネロ〉という絵画的・音楽的概念を導入し,独自の〈スキゾ分析的語用論〉を展開しつつプルースト的エクリチュールを解読する。
内容説明
『失われた時を求めて』の解釈に、抽象機械・アジャンスマン・リゾーム・横断性等々独自の〈機械状学〉の諸工具を駆使し〈スキゾ分析的語用論〉を展開しつつ、《顔面性特徴》〈リトルネロ〉という絵画的音楽的概念を導入、プルースト的エクリチュールを解読する、ガタリのプルースト論。
目次
第1部 機械状無意識(序論 ロゴス、それとも抽象機械か?;言語から外へ出る;発話行為アジャンスマン、変形、語用論的領野;シニフィアン的顔面性、図表的顔面性;リトルネロの時間;スキゾ分析のための基準標識;諸記号の分子的横断)
第2部 『失われた時を求めて』のリトルネロ(記号論的虚脱としてのスワンの恋;1つのリトルネロに対する9個のアジャンスマン;機械状諸属領性物)