出版社内容情報
全知全能の神が創ったこの世になぜ悪が存在し,人間がそれによってなぜ苦しめられるのか。前著『暴力』『世の初め』で鮮明にしたテーマを深化させ「ヨブ記」を読解。
内容説明
全知全能のはずの神が創ったこの世になぜ悪が存在し、人間がそれによってなぜ苦しまねばならないのか。前著『暴力と聖なるもの』『世の初めから隠されていること』で鮮明にされたテーマをさらに展開・深化させ、旧約の問題の書「ヨブ記」の徹底的読解を試み、暴力と犠牲と悪のメカニズムを解き明かす。
目次
ヨブの場合(一族の犠牲者ヨブ;一族の偶像ヨブ;邪な人々の昔の道)
神話と事実(天上の軍隊;現実主義と変容;オイディプスとヨブ;「王妃は何頭もの馬に踏みにじられ」)
無意識の模倣(「そして国全体に壊疽性麦角中毒が広まり」;『詩篇』第73篇;山間の急流)
メカニズムから儀礼へ(みんなの憎悪の的;くじで選ばれた孤児;根源と反復;ヨブと神聖な王;儀礼の進展)
犠牲者の自白(全体主義の発達過程;報い;ヨブの衰え;私の「擁護者」は生きておられ;このまちの錯乱の血みどろの代償;犠牲者たちの「神」)
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