出版社内容情報
レーニン,カフカら知友21人を時代精神への鋭敏な感覚を以て繊細かつ鮮烈に描き上げた人物エッセイ。西欧20世紀の政治及び精神状況が見事に浮彫りにされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
denden
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ちょっと懐かしい「法政大学出版」。入手した本は所沢市立図書館・除籍本。世紀末ウィーンの関連で読みたくなって手に入れたが、読むべきものは少ない。ビアズリーの1章が興味を引いただけで、あとは断片的で内容も辻褄が合わないものばかり。21人の20世紀初頭の著名人となっているが、第1章のレーニンはなんとも不釣り合いだ。文章が散漫なのは、恐らくメモ書きをまとめたからか?リルケ、カフカなど面白く、少し長文となっているものもあるにはあるが、その分まとまりがない。概して、何が言いたいのかよく分からない。2017/12/12