内容説明
坂本家の養子問題に悩み、懐かしい土佐の人々を気遣い、秘めたる倒幕への思いを綴る―龍馬が家族や知人にあてた手紙は「幕末の英雄」というイメージに止まらない人間的魅力に溢れている。京都国立博物館で龍馬資料を担当する学芸員が近年再発見された龍馬書簡をもとに新たな龍馬像の再構築をめざす。話題を呼んだ「おりょう」写真問題にも踏み込んだ見解を示す龍馬愛好家必見の一書。
目次
第1章 資料が語る坂本龍馬(坂本龍馬の生涯と事績;博物館と龍馬資料)
第2章 再発見の書簡が解決したこと(川原塚茂太郎あての書簡を読む;坂本家の養子問題 ほか)
第3章 池内蔵太と土佐の女たちのこと―またも再発見された手紙から(池内蔵太という若者;土佐の女たちのこと ほか)
第4章 龍馬書簡のおもしろさ(龍馬書簡の変遷;手紙文の特色)
第5章 おりょうの写真のこと―現れた女性写真(三枚の女性写真の謎;おりょうのこと―龍馬の手紙から ほか)
著者等紹介
宮川禎一[ミヤカワテイイチ]
1959年、大分県に生まれる。86年、京都大学大学院修士課程修了。現在、京都国立博物館学芸課主任研究官(考古・歴史資料担当)
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