内容説明
法曹三者の中でとかく敵(かたき)役にされがちな検察官にスポットライトを当て、検察官制度とその課題・改革点を提起し、更に検察官の人間像を描いた意欲作!
目次
序章 検察官の役割
第1章 検察官制度の発展の歴史
第2章 検察独自捜査等の歴史的主要事件
第3章 小説・演劇等で描かれる「検察官」像
第4章 ひとつの検察官像
第5章 「検察官」の在り方と新制度導入の中での未来志向の検察
終章 人間検察官として
著者等紹介
加藤康榮[カトウヤスエイ]
1973年4月検事に任官後、横浜地方検察庁等の勤務を経て東京地方検察庁特捜部検事、法務省法務総合研究所教官・研修部長、東京高等検察庁検事、千葉地方検察庁刑事部長、広島法務局長、最高検察庁検事等を歴任し、2000年3月退官後は、公即人を経て、2004年4月から日本大学法科大学院研究科教授・科長を務め、2015年3月同退職。法務省法務総合研究所・犯罪白書委員会委員、(財)日本刑事政策研究会・読売新聞社共催の懸賞論文審査委員歴任。現在弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aochama
1
元最高検察庁検事の著者による検察官制度の歴史、代表的な事件、小説で描かれる検察官を概観し、検察官の概要とイメージを説明。著者の経験に基づいた検察官のあるべき姿と課題を論じ、ゴーン事件も言及しています。 正義とは誠実であり、誠実である限り必ずや相手に心は通じるという信念、引き返す勇気を持つこと、精密司法と電車の定時運行の共通点の指摘は、興味深かったです。 公益の代表者として検察官がどうあるべきかを真剣に考える著者のような方々が、ひとりでも多く現役検察官にいてほしいと思います2020/01/12
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