内容説明
刑法上の重要な論点を網羅し、その問題性を深く考究した基本講座。「平成」の刑法学界を支える大家・中堅・新鋭の学者延べ130余名が的確な問題意識で精緻な論述を展開。
目次
違法と責任
行為無価値と結果無価値
可罰的違法性
正当防衛
誤想防衛と過剰防衛
緊急避難
義務の衝突
法令行為、義務行為
自救行為
被害者の承諾
治療行為―説明義務を中心として
安楽死と尊厳死
過失犯と違法阻即事由―とくに緊急行為との関連
行為責任と人格責任
責任と予防
責任能力
原因において自由な行為
期待可能性
事実の錯誤と法律の錯誤の区別
違法性の意識
責任阻却事由の錯誤―期待可能性の錯誤を中心として