内容説明
二〇世紀初頭のオスマン帝国期に建てられ、長らく日本の在外公館として利用されてきた在イスタンブル日本国旧総領事館。その外交史的意義や建築史的価値を中心に、過去から現在に連なる日本トルコ交流の知られざる歴史を紐解く。座談会を収録するほか、旧総領事館の写真を多数紹介。イスタンブル旧総領事館100周年記念出版。
目次
1 歴史的建築物としての旧総領事館(イスタンブルのペラ地区における建築と外交 政治的景観の変遷(パオロ・ジラルデッリ)
オスマン帝国の住宅建築と旧総領事館(川本智史)
在イスタンブル旧日本大使館 来歴とその建築的価値(ジラルデッリ青木美由紀))
2 旧総領事館とイスタンブル(ギュミュシュスユ 旧領事館界隈の小史(秋葉淳)
ジハンギルの日本大使館 戦前のイスタンブルにおけるもう一つの大使館(ヤマンラール水野美奈子)
トルコにおける禁酒法の顛末と開設直後の日本大使館をめぐる飲酒事情(澤井一彰)
日本のトルコ大使館がイスタンブルにあった頃 その「あるじ」たちの肖像(鈴木董))
3 旧総領事館をかこむ歴史と外交(エルトゥールル号と日本・トルコ関係 トルコ人の親日観(小松香織)
ミドハト憲法と明治の学匠たち 「アジアで最初の憲法」の虚像と実像(佐々木紳)
はじめて日本語を学んだ「土耳其」軍人 ムスタファ・アースム(永島育)
第一次世界大戦後の国際秩序と日土関係(赤川尚平)
トルコ海峡秩序と日本外交 戦間期を中心に(樋口真魚)
一九三八年近東会議顛末記 日本の反ソ謀略とムスリム亡命者の交差(小野亮介))



