内容説明
声から文字へ、文字から声への往還。声の歌が文字化されたのはいつからだろうか。また、文字との出会いによって声の歌はどう変化したのだろうか。日本古代『古事記』や『万葉集』、近世琉球の『おもろさうし』、中国少数民族の歌垣など、東アジアの様々な時代・地域・民族において創作されてきた歌表現の文字資料・伝承記録を、文学・民俗学・文化人類学の分野から検討し、声と文字との共存・影響関係、豊かな歌文化の諸相を明らかにする。
目次
序言 東アジアにおける歌と文字の出会い
総論 中国辺境民族の歌と文字のかかわり
総論 琉球歌謡の文字との出会い―『おもろさうし』の記載法を中心に
第1部 日本古代における歌と文字(歌における声と文字の出会いと共存;古代の歌の命―ある手法の変貌について)
第2部 琉球王国・沖縄における歌と文字(琉球王国・沖縄における歌と文字―おもろさうし;琉歌と南琉球の抒情歌の文字記録;南島歌謡の記録と伝承の諸相―竹富島の巻唄をめぐって)
第3部 中国少数民族における歌と文字(壮族の掛け合いうたにおける声と文字;ペー祭文における声と文字の往還;中国湘西苗族の歌と文字)
第4部 資料紹介(宮古の古謡と神歌;ペー族の祭文)
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