内容説明
世界文化遺産にもなった潜伏キリシタンの歴史と実像を知るための貴重なガイドブック!過酷な状況下にあった戦国動乱期以降の日本社会や共同体の形成・変容を考えるとき、16世紀末におけるキリスト教の爆発的拡大と17世紀の禁教の問題は、見落とすことの出来ない重要なテーマである。信仰と禁教の間で、庶民たちは、そして領主や家臣たちは、何を考え、どのように動いたのか―細川家に伝来したキリシタンの動向と禁教政策の実態を示す文書・記録資料を紐解き、各地の貴重な史跡と共に分析・解説。名もなき信仰者や弾圧者たちの心性を探ることで17世紀の社会と人間を描き出す。
目次
第1部 細川キリシタン群像(禁教令と「転び証文」;「転び」と「立ち帰り」;細川忠興と加賀山隼人;転ばぬ重臣 小笠原玄也;密告賞金制度がもたらしたもの;弾圧に芽生えた救い;「天草四郎」の実像;天草キリシタン郡浦潜入事件顛末;南有明海域の反乱;一揆からの脱出者たち;原城総攻撃前夜;救いなき殺戮の戦場;原城攻めへの住民動員;「四郎首」取った陳佐左衛門;大友宗麟三男・松野半斎の生涯;「天草五人衆」の子孫たち;孤立無援な「デウスの御代」;島原・天草一揆が日本歴史に残したもの;牢屋のキリシタンたち;一庶民キリシタンの物語)
第2部 論考篇 細川家のキリシタン史料(キリシタン重臣加賀山隼人と細川忠興;細川家文書にみる近世初期キリシタン穿鑿の実態―金川惣左衛門同類の穿鑿一件)
著者等紹介
稲葉継陽[イナバツグハル]
1967年生まれ。熊本大学永青文庫研究センター教授。専門は日本中世史・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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