内容説明
江戸時代以降の制作が大多数である戦国合戦図・絵巻は、歴史学において「二次史料」と軽視され、美術史的にも注目されることは少なかった。しかし、近年、歴史学・美術史・文学などのジャンルを超えた総合的な知見より、戦国合戦図の資料的意義・価値を捉え直す機運が高まっている。戦国合戦図は我々に何を伝えているのか―現物調査、そして高精細カメラによる撮影データを駆使し、各所に残された合戦図屛風・絵巻を細部まで検討。また、それらの絵画資料を総合的に見渡すことにより、諸ジャンルをまたいだ十九の視角から合戦図屏風・絵巻を読み解く。図版掲載点数約二〇〇点!
目次
第1部 中世合戦絵巻から戦国合戦図の成立(中世合戦絵巻から近世合戦図屛風へ;源平合戦図屛風と戦国合戦図屛風―一の谷・屋島合戦図屛風と長久手・長篠合戦図屛風をめぐって ほか)
第2部 戦国合戦と合戦図(十七世紀の合戦図屛風にみる土佐光吉様式の継承と展開;戦国合戦図屛風と文字情報―長浜本長篠・長久手合戦図屛風の検討から ほか)
第3部 朝鮮陣・大坂の陣と合戦図(肥前名護屋城図屛風に描かれた明使一行―「偽の勅使」背景と来日事情;大阪城天守閣所蔵「大坂夏の陣図屛風」の基礎的研究―中嶋利一郎「黒田家什物 大坂陣屛風図考」を中心に ほか)
第4部 合戦図と軍記の展開(贈朝・贈蘭屛風に見る〈武〉の意識;狩野探幽筆「一ノ谷合戦・二度之縣図屛風」にみる狩野派合戦図の特質 ほか)
著者等紹介
堀新[ホリシン]
1961年生まれ。共立女子大学教授。専門は日本中世・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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