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内容説明
多様な性のかたち。性規範のもとで葛藤・苦悩する人々。男装を禁止されても止めず遠島に処された女、女装姿で貸金業を営み女に求婚した男、男同士の夫婦、陰間茶屋で男色に従事する美少年たち―。社会規範からの逸脱の実態を記録した事件史料を読み解く。第五章として、「セクシュアルマイノリティ研究の現在」の一章を増補し、装いを新たに刊行!
目次
第1章 女性の異性装をめぐって(たけの最初の罪;たけ、再登場;近世ヨーロッパとの比較)
第2章 男性の異性装と男色の歴史的位相(青山千駄ヶ谷、お琴の一件;歌舞伎と男色;江戸の男色をめぐる諸規制;服装規制にみる近代・近世)
第3章 男性カップルたち(鳶職金五郎と女髪結はつのケース;縫箔職重吉と新内師匠小若のケース)
第4章 多様な愛のかたち―レズビアン/シスター(女性同性愛をめぐる動向;江戸の女性同性愛;入水事件からの愛のかたちを考える)
第5章 セクシュアルマイノリティ研究の現在(出版後の反響と美術館の企画展示;滝沢馬琴の『兎園小説 余録』;『兎園小説 余録』収載の二人の記事)
著者等紹介
長島淳子[ナガシマアツコ]
1954年埼玉県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。日本近世史、女性史専攻。博士(文学、早稲田大学、2005年)。国士舘大学非常勤講師。これまで早稲田大学、千葉大学、上智大学、川村学園女子大学、群馬大学大学院などで勤務。元総合女性史学会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。