内容説明
日本文化に多大な影響を与えた信仰の全貌をわかりやすく解説!聖徳太子に帰依し、礼拝し、供養する信仰―聖徳太子信仰。太子への思いは絵画や彫像に表現され、太子の威徳が記された伝記も数多く書かれてきた。また、その信仰は今に受け継がれ、法隆寺や四天王寺など太子が建立したとされる寺院が各地に存在し、大工・左官・鍛冶などの職人たちによる聖徳太子像参拝(太子講)が行われている。史資料をひもとき、信仰の発生と発展、伝説・伝承、関連人物、文学・美術作品などを解説。あわせてゆかりの寺院・神社、史跡を紹介する。聖徳太子没後一四〇〇年御遠忌記念出版。
目次
第1章 聖徳太子信仰の成立
第2章 聖徳太子信仰の霊場
第3章 法隆寺と四天王寺の対抗意識―聖徳太子信仰の中心地をめぐって
第4章 霊場の増加
第5章 太子への思い
第6章 平安時代の文学作品における聖徳太子―女性と聖徳太子信仰
第7章 聖徳太子信仰の美術
第8章 太子講
第9章 文化の創始者聖徳太子
著者等紹介
榊原史子[サカキバラフミコ]
1971年生まれ。成城大学民俗学研究所研究員。専門は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。