出版社内容情報
外来の宗教である仏教は、その伝来より、広く日本の社会・文化に影響を与えてきた。
なかでも、山林に分け入っての修行は、仏教創始以来の伝統として時代を通じて行われてきた。
仏教伝来から間もない古代日本において、山林修行はどのように行われ、どのような宗教的意義を有していたのか。
奈良から平安初期において山林修行を実践した泰澄、報恩、満願、施暁、玄賓、聴福、勝道、徳一、勤操の九名の事績を考察、
加えて、山林修行における諸種の形態・様相を諸資料をもとに描き出すことで、日本古代の山林修行の総体を明らかにする。
内容説明
外来の宗教である仏教は、その伝来より、広く日本の社会・文化に影響を与えてきた。なかでも、山林に分け入っての修行は、仏教創始以来の伝統として時代を通じて行われてきた。仏教伝来から間もない古代日本において、山林修行はどのように行われ、どのような宗教的意義を有していたのか。奈良から平安初期において山林修行を実践した泰澄、報恩、満願、施暁、玄賓、聴福、勝道、徳一、勤操の九名の事績を考察、加えて、山林修行における諸種の形態・様相を諸資料をもとに描き出すことで、日本古代の山林修行の総体を明らかにする。
目次
第1部 山林修行の先駆者たち(泰澄―泰澄伝に見る山林修行者像;報恩―報恩伝の史実性 ほか)
第2部 朝廷による山林修行者への信仰と支援(施暁―施暁の奏上と梵釈寺の造営;玄賓―嵯峨天皇からの殊遇 ほか)
第3部 山林修行者による社会的実践行(勝道―日光山開山の意義;徳一―東国に垂迹した菩薩 ほか)
第4部 山林修行の種々相(斗藪―勝道と徳一と空海の共通点;乞食と蔬食―山林修行の経済基盤)
著者等紹介
小林崇仁[コバヤシソウジン]
1973年、長野県岡谷市生まれ。1997年、慶應義塾大学文学部哲学科倫理学専攻卒業。2002年、大正大学大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程単位取得満期退学。2018年、博士(仏教学)学位取得。大正大学綜合佛教研究所、智山伝法院、大正大学非常勤講師、慶應義塾大学非常勤講師などを経て、現在、蓮花寺佛教研究所研究員、真言宗智山派平福寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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