内容説明
中国文学の現在進行形。その豊穣を伝える9つの短編。
著者等紹介
桑島道夫[クワジマミチオ]
1967年生まれ。静岡大学人文社会科学部准教授。東京都立大学大学院博士課程中退。専門は中国近現代文学、日中比較文学文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AR読書記録
5
先日莫言を読んで、現代中国のものも読みたい...と思っていたところにちょうどこれを見つけて。おおよそ同世代の作家たちでもあって、自分の感覚に引きつけて感じられることも多そうと思ったし、また朝鮮族やチベット族も含むラインナップというのは、自分の中のおおざっぱすぎる“中国”のイメージをより精密にしていく効能もあるな、と、すごくありがたい企画。彼らの(登場人物たちの、また著者の)ありように感じる親近感と違和感とを、じっくり反芻していきたい。今後も中国文学ちょいちょい読んでいこうっと。2018/10/12
勉誠出版営業部
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『中国新鋭作家短編小説選 9人の隣人たちの声』を読了(自社の本です…)。文字通り中国の若手小説家9人の作品を集めたアンソロジー。先日読んだ『~いまのあなたへ』に掲載されている作品よりも、村上春樹さんからの影響を感じる作品があることに驚き。若者たちの距離感を描いた、周嘉寧「幻覚」と、どこかストーカーちっくな、張悦然「狼さん いま何時」が白眉。2014/08/12