孝の風景―説話表象文化論序説

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  • サイズ A5判/ページ数 772,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585291183
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C3095

内容説明

東アジア社会に通奏低音のごとく深く根ざした「孝」の思想。この思想は如何に描かれ、語られ、変容し、伝播していったのか―テクスト・イメージ・音声・身振り・儀礼などの諸現象と時代のコンテクストが相互に響き合うことで表象される「孝」にまつわる空間の生成と構造を立体的に捉え、淵源たる中国漢代から出版文化の隆盛をみた日本近世に至る展開を精緻かつダイナミックに描き出す。

目次

序論(魯迅の個人的体験としての『二十四孝図』;二十四孝とは ほか)
第1部 図像の力(後漢墓における孝の表象―山東省嘉祥県武梁祠画像石を中心に;六朝時代以降の孝子図―墓における複数の世界観と孝との融合 ほか)
第2部 語りの生起する場(郭巨説話の母子像―唐代仏教寺院における唱導を中心に;郭巨説話の「母の悲しみ」―日本中世前期の安居院流唱導を中心に ほか)
第3部 出版メディアの空間(和製二十四孝図の誕生―日中韓の図像比較から;蓑笠姿の孟宗―日本における二十四孝の絵画化と五山僧 ほか)
結論 孝の表象―波うち際にて(孝の表象と樹木表象あるいは「母」の場所;不死への扉を開く子供 ほか)
基礎資料編(渋川版と嵯峨本の図像;渡来テキストの図像 ほか)

著者等紹介

宇野瑞木[ウノミズキ]
1979年千葉県生まれ。2001年学習院大学文学部日本語日本文学科卒業。2003年学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻修了。2010年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)単位取得退学。2013年博士(学術)の学位取得。現在、専修大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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