内容説明
「三国志演義」「水滸伝」と並ぶ、中国英雄譚!北宋の武将・楊業一族の活躍と悲劇を描いた中国明代の古典文学を本邦初の翻訳!第26回~第50回。関連史実年表。
著者等紹介
岡崎由美[オカザキユミ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は中国大衆文芸
松浦智子[マツウラサトコ]
名城大学理工学部助教。専門は中国文学、中国通俗文芸(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Akihiro Nishio
17
遼との最終決戦から西夏討伐を終えて一気に宋帝国の版図が確立。もはや重要な決戦は前巻で終わっているので、仙人が遼や西夏に味方して、話を強引に盛り上げようとしている印象。特に、西夏討伐の楊家の寡婦12人将の話は滅茶苦茶。まあ盛り上がれば良いのでしょう。岳飛伝と違って、敵役の潘仁美にも破滅が来て、楊家もますます盛んというところで終わるので読後感が良い。しかし、中国人は本当に宋代が好きですなあ。2016/10/09
のんたん
2
宋と遼の戦いも佳境を迎え、急に○○陣とか出てきて荒唐無稽な話になっていく。遼を平定した後は十二寡婦の登場で西夏をも平定してしまって、ハッピーエンドで終わってよかったのかな。この手のものは文章よりも映像で見たほうが楽しめるのかなと思った次第です。2018/01/06
Masahiro Tanaka
2
いよいよ遼との最終決戦へ。そして、荒唐無稽さもどんどん増していきます。特に、西夏戦は妖術やら何やらが飛び交い、まさに封神演義の世界。つくずく章回小説というのは今でいう週刊マンガみたいなもので、お客さんの受けが良かった部分が引き伸ばされて、フィーチャーされていくんだなと。 最後の十二寡婦出征はバタバタと駆け足でもったいない感じがしたけど、これは京劇なり映画なりを見て脳内補完せよということか。2015/08/03
木倉兵馬
0
中国古典でも人気と聞いて読んだ作品の下巻。急に封神演義めいた展開に……というより封神演義がこちらを参考にしたっぽいですね。全体的にあっさり人が死ぬ! 楊家の長男から三男ですらまとめて一気に死ぬのでびっくり。終わり方も急でした。いくつもある講談をまとめた作品とのことなので虚構性がかなり強いんでしょうね……。2022/10/31
安曇礼
0
満足、満足(笑) それにしても話が派手ですな。古装(中国時代劇)の分類で行けば歴史ものというよりファンタジー(いや、それも大好物ですが) そうして楊家は女将たちの方が格好良かったデス。2021/12/02