内容説明
山之口貘の詩から、芥川賞受賞作4作品を含む36篇。日本近現代文学における本土中心の常識をつくがえす沖縄文学の全体像を俯瞰するアンソロジー。
目次
はじめに 交差する文学
第1部 沖縄文学の近代(小説;琉歌・短歌・詩)
第2部 アメリカ統治下の沖縄文学(小説;詩)
第3部 復帰後の沖縄文学(小説;戯曲;詩)
第4部 沖縄文学の挑戦(九〇年代以降の沖縄文学)(小説)
著者等紹介
岡本恵徳[オカモトケイトク]
1934‐2006年。琉球大学教授、沖縄大学教授をつとめる
高橋敏夫[タカハシトシオ]
早稲田大学文学部教授
本浜秀彦[モトハマヒデヒコ]
文教大学国際学部教授。比較文学、日本研究(地域文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
5
沖縄文学と呼ばれるものの大部分が網羅されている。この一冊で事足りそうだ。2019/04/26
moti moti
0
ゆっくり読もうと思ったけど、読み始めた途端に引き込まれるような作品ばかりで、結局一気に読んでしまった。沖縄文学を日本文学のサブジャンルではなく、コロニアル/ポストコロニアル文学的な視点で読み直されなければならないのかと思いつつ、その発想自体、同化異化というこれまで通りの発想の延長線でしかないとも思ったり。しかし、新装版後書きの「昔は良かった」的コメントはいささか鼻白む。2021/11/26
笠井康平
0
ずっと続いてきた語りの場2020/11/02