内容説明
革命の風波にも堪えてこのような愛の物語が語り継がれてきた―。大らかな愛を謳いつづけた作家・沈従文(1902‐88)。不遇の時代を越えてノーベル文学賞候補ともなったその作品群から、川沿いの町の悲恋を描く代表作「辺境の町」など全9篇を収める。日本初翻訳6篇所収。
著者等紹介
沈従文[シンジュウブン]
1902‐88。中国、現代の作家、古代服飾研究家。湖南省鳳凰県(湘西トウチャ族ミヤオ族自治州)生れ。本名沈岳煥。青島、北京などの大学で教えつつ多くの中短篇小説を発表。兵士・娼婦・農民など下層の人々の生命力あふれる生活と健康的なエロスを大胆に描き、エキゾチックな作風が注目される。中華人民共和国建国直前に、郭沫若らによって「反動的」、「ポルノ」作家として批判され、以後作家活動から退き、中国歴史博物館などで文化財研究に従事。1981年には大部の『中国古代服飾研究』を著わして世の耳目を驚かせた
小島久代[コジマヒサヨ]
1938年中国大連市生まれ。明海大学名誉教授。お茶の水女子大学文教育学部中国文学科卒、東京大学大学院人文科学研究科中国文学専攻博士課程修了。明海大学外国語学部中国語学科教授、同大学院応用言語学研究科教授を歴任。専門は中国現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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