内容説明
バブル絶頂期の東京。元ディスコの黒服だった堤彰洋は、薄汚い地上げ仕事に従事していた。大金を動かす快感に酔いしれる彰洋は、次第に金に麻痺し、深みにはまってゆく…。80年代の青春の暴走と破滅を描いた、馳星周の新たな地平。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
39
751-360-17 シリーズものとは知らず先に「復活祭」を借りてしまい慌ててこちらを借りてみました。バブル時代の土地ころがしや株の取引やらで誰がババを引くのか気になって仕方がない展開。みんなしたたかすぎる(笑)2014/11/10
ねこまんま
21
バブル華やかな頃、金こそすべての土地ころがし成金たちのお話。若くてぎらぎらしてて、際どい綱渡り展開があぶなっかしくて先が気になり止まりません。最後に笑うのは誰?2015/05/29
そうたそ
14
★★★☆☆ バブル絶頂期の東京での、金・女・薬と欲望や快楽にまみれた男女らを描くエンタメ。まさにバブルというような派手さと豪快さに溢れたストーリーで、最初から最後まで読む側も一緒になって突っ走っていくかのような読み心地。面白いが、このテンションで上下巻なので結構疲れてしまった。欲望を求めるがあまり破滅へと転がり続けていく一方、というのが馳ノワールの割とお決まりだが、この作品はそれともまた異なる感じ。続編「復活祭」で諸々のことに決着をつけるつもりなんだろうか。2020/07/24
ふーりん
10
バブル時代に土地ころがしで巨万の富を得ていた人々。金の流れも一千万どころか億単位で動いていく。金もうけのためにまた大金をつぎ込む人々は、最後にババを引かないように相手の出方を探りあっていく。手段は選ばないし嘘もつく。先が気になる。2024/08/01
りちゃ
9
バブル時代。金、金、金。やっぱり異常。ババを引くのは誰?誰が生き残る?下巻へ。2017/12/28