中戸川吉二作品集

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  • サイズ A5判/ページ数 512p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585290520
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1091

内容説明

作家としての本格的な活動は、大正八年から十一年頃までの数年であり、わずか二冊の長編小説と六冊の短編集の自叙伝的な著作があるに過ぎない。若くして創作の筆を断ったため、いつしか「幻の作家」となっていったが、鋭い着想と精緻な心理描写を軸に、不思議な感覚の作風は高く評価されていた。入手困難であったその作品群から代表作を厳選し、さらに随筆等を加え、詳細な解説、エッセイ、年譜、参考文献を付す。

目次

第1部 小説(兄弟とピストル泥棒;犬に顔なめられる;イボタの蟲 ほか)
第2部 随筆・評論(軽井澤での里見〓(とん)氏 或る時の印象(1)
牧場行き
荷風のこと ほか)
第3部 解説(中戸川吉二の文学―解説にかえて;中戸川の恋愛行;猫の目 ほか)
第4部 資料(中戸川吉二年譜;中戸川吉二作品目録;中戸川吉二主要参考文献)

著者等紹介

中戸川吉二[ナカトガワキチジ]
明治29年~昭和17年(1896~1942)。北海道釧路生まれ。父は釧路開祖のひとりで、牧場主でもあったが、吉二が生まれて間もなく家族と共に東京に移り住んでいた。10歳のとき、父に代わり牧場の管理をしていた叔父の養子となり釧路に住む。叔父の死後に上京するが、釧路・東京往還の生活を送る。大正7年、第5次「新思潮」同人となる。大正8年6月、「新小説」に発表した「イボタの蟲」が好評を博し、文壇に認められる。同12年、雑誌「随筆」を発刊

志村有弘[シムラクニヒロ]
相模女子大学名誉教授・県立神奈川近代文学館評議員

盛厚三[モリコウゾウ]
近代文学研究者・「北方人」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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