内容説明
日本語では、人名から派生したことば、人名になぞらえたことばが、さまざまな場面で使用されている。八百長、出歯亀、土左衛門、文楽、助兵衛、元の木阿弥…。知っているようで、実は知らない目からウロコの語源の数々をご紹介。
目次
歴史上の人名から(太子髷;人丸;弘法麦 ほか)
通り名(三助;おさん;お鍋 ほか)
擬人名(助兵衛;甚助;強蔵・弱蔵 ほか)
著者等紹介
小林祥次郎[コバヤシショウジロウ]
昭和13年2月栃木県栃木市に生まれる。昭和35年3月東京教育大学文学部文学科卒業。平成13年3月小山工業高等専門学校教授を退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なつき
5
4月に出たばかりとはいえ「シライ」が載っていることに驚きました。もちろんほとんどは古い言葉が多めで、古き良き時代劇を思い出して楽しい時間を過ごせました。「おさん」が名前じゃなくて「おさんどんをする人=下女」だったとは。未だに知らないことは多くあってそれがまた楽しい。2014/06/08
kaguyam
1
粋な言葉遊び。落語や歌舞伎なんかで意味がわからなかったこととかちょっとわかったような…前半に比べて後半はなんとなく内容が薄いような感じがします。2014/06/25
田中峰和
0
読み通すような本ではないが、新しい発見が出来るので辞典としても活用できる。「ゴタゴタ」はオノマトペと思い込んでいたが、実は、人名に由来することを知って驚く。ゴタゴタとは鎌倉時代、宋から招かれた禅僧・兀庵普寧(ごったんふねい)が語源。彼は既成概念にとらわれない自由な発想の持ち主で、理屈っぽい性格も併せ持っていた。その話題は複雑でわかり難く、評判がよくなかった。そこから転じて、こんがらがることを「兀庵兀庵(ごったんごったん)する」という風に使われてきた。雑学には役立つ本だ。2014/09/30
papasan
0
普通、よく聞く言葉の成り立ちや由来・意味を知ったとき、「なるほど!」・・・と、得した気分になるものだが、この本に出てきた言葉(人名?)は、あまり馴染みのないものや、「だからどう?」というような感じのものが多く、あまり楽しく読めなかった。唯一、「摂氏」と「華氏」の由来は、「得した気分?」2014/07/28