内容説明
ユダヤ人たちが勇躍した東インド会社と石見銀流通による膨大な利益がもたらしたデルフトの繁栄。描かれた日本の痕跡を子細に解説。
目次
はじめに―フェルメールは日本の着物を多数描いていた
第1章 フェルメールが生きた時代、オランダそして日本(誰も語らなかったフェルメールと日本;フェルメールの時代のオランダ ほか)
第2章 神の光と自然の光、フェルメールとスピノザの交流(「夜の光」と「昼の光」;フェルメールの「光」とは何か ほか)
第3章 『天文学者』と『地理学者』の世界(フェルメールの主題は「現代」;天文学者との交流 ほか)
第4章 フェルメールのフォルモロジー研究(フェルメールの絵はやはり物語を持っている;フォルモロジー1「真珠」 ほか)
第5章 オランダとフェルメール(宗教に寛容な国オランダ;オランダのユダヤ世界 ほか)
著者等紹介
田中英道[タナカヒデミチ]
1942年生まれ。歴史家、美術史家、東大文学部卒、ストラスブール大学Ph.D.。東北大学名誉教授、ローマ、ボローニャ大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
114
フェルメールは日本でとても人気がある。「手紙を読む女」の壁にキューピッドがみられた絵も日本で初公開であった。17世紀オランダの繫栄は東方貿易にあり、日本から見ると唯一出島での貿易があった相手国がオランダであった。フェルメールは1662年から1675年42歳で亡くなるまで、デルフトで居酒屋も経営していた。画中の女性の顔もどことなく東洋風で、真珠・陶磁器・絨毯も東方からもたらされた。同時代に生きたスピノザを「天文学者」「地図学者」のモデルと考え、衣服「ヤポンセ・ロック」から日本を意識していたと著者は言うが→2022/07/13
kaz
4
個々の内容、絵画についての解説は非常に興味深いが、著者の「他者とは違う」といった感じの自慢話のような部分は、ちょっと鬱陶しい。「牽強付会と思われるかもしれない」と著者自らが述べているところも、一部やはり牽強付会にしか見えないものがある。一方、フェルメールの絵画における絨毯の見方などは、やはり勉強になる。 2020/03/01
菊地
2
海洋国家だった当時のオランダにアジア圏の文化・品物が流入しているのは割と有名な話だし、オランダ絵画特有の寓意を持つ物品としてそういう海上輸入された物品が用いられることも多いので、天文学者の「ヤポンセ・ロック」に代表されるように絵に日本由来のものが書かれているからといって、日本と特別な結びつきがあるとは感じませんでしたね。 タイトル等での「日本推し」が強すぎる面に目をつぶれば、フェルメール作品の鑑賞の一助となる説明も多く、フェルメールへの興味と解像度を高める意味では悪くない本だったとは思います。2023/02/18
Hiromi Okamoto
2
このところゴッホやゴーギャン、モネらについての作品を続けて読んでいたところにこの本を紹介された 絵画の鑑賞の仕方を教えてもらって 合間に写真まで入れてくれていたのでじっくり観ながら読めました たのしかった2021/09/06
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