出版社内容情報
映画を観れば、世界の文化と生活、歴史に出あうことができる。
文化を知れば、映画がもっと楽しめる21世紀に世界各地で制作された映画から、国境問題、移民の移入と排斥、家族間のコミュニケーション、支援と共生、ジェンダー・ギャップなど、現代社会の抱える問題を考える。文化や立場の違いを越えて、さまざまな人間同士が共生できる社会のあり方を考えるきっかけを与える、良質な映画・39作品を紹介。
「ワールドシネマ」の世界へようこそ! 小長谷有紀
? 包摂と自律の人間学
001 グラン・トリノ
翻弄された歴史のなかで強く生きる人たち 乾美紀
002 そして、私たちは愛に帰る
ドイツとトルコを結ぶ第二世代の物語 森明子
003 オフサイド・ガールズ
したたかな異性装─イラン版「とりかへばや」物語 山中由里子
004 トルパン
ささやかな願い 小長谷有紀
? 国境と民族を超えて
005 シリアの花嫁
越えられない境界線 錦田愛子
006 わが故郷の歌
クルド問題とクルディスタン 玉本英子
007 トゥルー・ヌーン
タジキスタンの国境問題と地雷問題―ソ連時代からの負の遺産 島田志津夫
008 タレンタイム
多民族共生への道 信田 敏宏
009 あなたなしでは生きていけない
「あなたなしでは生きていけない」が問う親子の絆 月田みづえ
? 家族から社会を見る
010 海を飛ぶ夢
『海を飛ぶ夢』、死は誰のものか? 小林昌廣
011 裸足の1500マイル
盗まれた少女たち 久保正敏
012 サムソンとデリラ
包摂的排除から垣間見える現実と夢 飯嶋秀治
013 今夜、列車は走る
社会問題を鋭く描写するアルゼンチン映画 松下洋
014 パチャママの贈りもの
パチャママの贈り物の勝手な受け取り方 関雄二
? 支援と絆
015 僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.
支援をめぐる「物語」 秋保さやか
016 路上のソリスト
ホームレスと支援者の交流 佐野章二
017 君を想って海をゆく
「庇護」と「不法」のあいだで問われる自律的空間 植村清加
018 未来を生きる君たちへ
デンマーク映画を歴史の視点よりみる 佐保吉一
019 少年と自転車
必要とし、必要とされる関係 岩?美枝子
? 家族のゆくえ
020 私の中のあなた
親と子そしてキョウダイを結びつけるものは何か? 池田光穂
021 さあ帰ろう、ペダルをこいで
二つの世界のはざまで生きるブルガリア移民 マリア・ヨトヴァ
022 再会の食卓
国家の都合に翻弄される兵士と家族たち 野林厚志
023 人生、ブラボー!
家族の新しいつながり 松岡悦子
024 ラビット・ホール
グリーフ・ワークの紡ぐもの─現代社会の死別の経験 岩佐光広
025 人生はビギナーズ
異性愛者と同性愛者の交差 砂川秀樹
? 多文化を生きる
026 マイネーム・イズ・ハーン
「私は『ハーン』」というメッセージが伝えるもの 三尾稔
027 ヒア・アンド・ゼア
互恵の美徳と循環移民 鈴木紀
028 海と大陸
移民とは誰のことか 宇田川妙子
029 人生、ここにあり
イタリアの社会的協同組合という挑戦 宇田川妙子
030 もうひとりの息子
『ハイファに戻って』を越えて 菅瀬晶子
? マイノリティ・ボイス
031 長江哀歌
三峡ダム開発に揺れる人々 河合洋尚
032 パリ20区 僕たちのクラス
壁の中の子どもたち─パリ外国人集住区の中学校の一年 庄司博史
033 イロイロ ぬくもりの記憶
シンガポールのフィリピン人女性家事労働者について 永田貴聖
034 あの日の声を探して
二項対立を遠く離れて─映画『あの日の声を探して』の背景と感想 中村唯史
035 サンドラの週末
競争社会を超える決断 宮下隆二
【コラム】
インド映画を楽しむ? ファンドリー 松尾瑞穂
インド映画を楽しむ? カーンチワラム サリーを織る人 杉本星子
インド映画を楽しむ? Mr.&Mrs.アイヤル 杉本良男
インド映画を楽しむ? DDLJ 勇者は花嫁を奪う 三尾稔
小長谷有紀[コナガヤ ユキ]
人間文化研究機構理事、国立民族学博物館併任教授。専門はモンゴル、中央アジアの遊牧社会に関する文化人類学。
主な著書に『モンゴルの二十世紀―社会主義を生きた人々の証言』(中央公論新社、2004年)、『人類学者は草原に育つ―変貌するモンゴルとともに』(臨川書店、2014年)などがある。
鈴木紀[スズキ モトイ]
国立民族学博物館民族文化研究部・准教授。専門は開発人類学・ラテンアメリカ文化論。
主な著書に『国際開発と協働―NGOの役割とジェンダーの視点』(共編、明石書店、2013年)などがある。
旦匡子[ダン キョウコ]
「チャンネルアジア」代表。韓国、台湾、インド、イラン、アフガニスタンなど広くアジア映画に精通し、その配給や宣伝に従事する。
内容説明
21世紀に世界各地で制作された映画から、国境問題、移民の増加と排斥、家族間のコミュニケーション、支援と共生、ジェンダー・ギャップなど、現代社会の抱える問題を考察。文化や立場の違いを越えて、さまざまな人間同士が共生できる社会のあり方を考えるきっかけを与える、良質な映画・39作品を紹介。
目次
1 包摂と自律の人間学
2 国境と民族を超えて
3 家族から社会を見る
4 支援と絆
5 家族のゆくえ
6 多文化を生きる
7 マイノリティ・ボイス
著者等紹介
小長谷有紀[コナガヤユキ]
人間文化研究機構理事、国立民族学博物館併任教授。専門はモンゴル、中央アジアの遊牧社会に関する文化人類学
鈴木紀[スズキモトイ]
立民族学博物館民族文化研究部・准教授。専門は開発人類学・ラテンアメリカ文化論
旦匡子[ダンキョウコ]
「チャンネルアジア」代表。韓国、台湾、インド、イラン、アフガニスタンなど広くアジア映画に精通し、その配給や宣伝に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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