出版社内容情報
東洋において「生」「老」「病」「死」はどのように理解されてきたのか―洋の東西を問わず、人びとは生老病死の苦しみの克服を願い、そして、そこに医学の発達をみた。
東洋における文明の発祥地・中国においては、医学は道教と密接に結びつき、その淵源には道家を中心とした自然観があった。
道教経典の一大叢書「道蔵」をはじめ、多様な中国の古典文献を渉猟、その医学的思想の諸相を抽出し、200点を超える豊富な図表とともに解説。
東洋医学の研究と実践をライフワークとしてきた著者の知見を満載した決定版エンサイクロペディア。
はじめに
本文篇
I. 歴史と文明
I-1. 歴史と文明
I-2. 人はどのようにしてこの世に生れたか?
I-3. 母系と父系
I-4. 神話・伝説
I-5. この章のまとめ
II. 自然観
II-1. 天地人
II-2. 『黄帝内経』『素問』『霊枢』
II-3. 三百六十五
II-4. 腰以上、腰以下、天枢
II-5. その他の古典から
III. 平衡理論
IV. 陰陽説
V. 五行説
V-1. 五行説の変遷
V-2. 各家の五行説
V-3. この章のまとめ
VI. 易・干支
VI-1. 十干・十二支などの一覧
VI-2. 医易同源
VI-3. 運気説
VI-4. この章のまとめ
VII. 諸子百家
VII-1. 諸子百家の時代
VII-2. 医家の存在
VII-3. 諸子百家の分類
VII-4. 老子
VII-5. 郭店楚簡
VII-6. 『老子』「河上公章句」と『想爾注』
VII-7. 列子
VII-8. 荘子
VII-9. 黄老思想
VII-10. 呂氏春秋と淮南子
VII-11. その他の諸子百家
VII-12. 黄帝四経
VII-13. この章のまとめ
VIII. 古典類等の文献
VIII-1. 五十二病方
VIII-2. 『山海経』
IX. 道教と道教医学
IX-1. 道教
IX-2. 道教医学
X. 『道蔵』の医学的部分
X-1. 湯液・処方
X-2. 本草
X-3. 鍼灸
XI. 用語
XII. 道教医学を支える古典、経典
XII-1. 抱朴子
XII-2. 太平経
XII-3. 黄庭経
XIII. 符・図・籤・呪
XIII-1. 符
XIII-2. 図
XIII-3. 籤
XIII-4. 呪
図版篇
I. 歴史と文明
II. 自然観
IV. 陰陽説
V. 五行説
VI. 易・干支
VII. 諸子百家
VIII. 古典類等の文献
IX. 道教と道教医学
X. 『道蔵』の医学的部分
XII. 道教医学を支える古典、経典
XIII. 符・図・籤・呪
参考メモ
附録 「道蔵」等中国医学関係経典索引
掲載図表一覧
参考文献
あとがき
著作一覧
索 引
吉元昭治[ヨシモトショウジ]
著・文・その他
目次
本文篇(歴史と文明;自然観;平衡理論;陰陽説;五行説;易・干支;諸子百家;古典類等の文献;道教と道教医学;『道蔵』の医学的部分;道教医学を支える古典、経典;符・図・籤・呪・善書)
著者等紹介
吉元昭治[ヨシモトショウジ]
1928年(昭和3年)東京神田に生れる。1950年(昭和25年)順天堂医学専門学校卒。国立東京第一病院実地修練。1951年(昭和26年)順天堂大学産婦人科教室入局。1963年(昭和38年)小平市に吉元病院を開設。現在に到る。この間、医学博士、順天堂大学講師、非常勤講師等。米国カリフォルニア州鍼灸師、ドイツ鍼アカデミー名誉会員、中港中医師公会名誉会長。研究略歴:道教、道教と中国医学との関係についての研究・発表。全国47都道府県を「神話と伝承」の取材と出版。リフレクソロジー(足の反射療法)を日本で初めて紹介、普及。鍼麻酔の研究。鍼灸療法の臨床。漢方薬の治験発表。ダイオード療法の改良。薬籖の集成。蜂鍼の研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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