勉誠選書<br> 天孫降臨とは何であったのか

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天孫降臨とは何であったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585234036
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C1312

出版社内容情報

日本創建のあらたな物語縄文時代、圧倒的に人口の多かった関東・東北は、日高見国という太陽信仰の祭祀国を形成、鹿島神宮の祭神タカミムスビからアマテラスヘの一族が率いていた。
大陸からの脅威に対抗するため、関東の鹿島から九州の鹿児島へ、香取(柁取り神宮)と息栖神社(天の鳥船神社)の率いる船団が鹿島立ちして、鹿児島の天降り川に到着した。
そこで準備して、イワレヒコ(神武天皇)が東遷して大和を征服した。

最近の考古学と科学分析の成果は神話の新たな読み解きを導いた。

序章 日本神話は歴史的事実の記憶である
「天孫降臨」のイメージと誤解
天孫降臨の「天」とは何か
天孫降臨は天=空から「降りる」ではない
かつて人口は日本列島東部にのみ集中していた
日本の中心は東国「日高見国」にあった
考古学研究が示す日高見国の主要地域
縄文土器文化を担っていた日高見国
東日本が記紀で重く語られないのはなぜか
記紀に政治的な脚色はない

第一章 高天原とは何か
「島」をつくったイザナギ・イザナミ
現実社会の起源として記された高天原
高天原は触れてはいけない謎ではない
島国という国家意識を示す国産みの神話
縄文時代にはすでにあった国家体系
高天原はどこにあったか
富士山が高天原である可能性
日本神話における高天原の変化
ギリシャ神話を知っていた日本神話
別世界ではなく地上にある黄泉の国
イザナミの墓、黄泉の国がある場所の意味

第二章 「天孫降臨」の真実と通説の誤ち
簡単ではなかった降臨の道のり
当初の予定は「天子降臨」
葦原中津国という名が意味する場所
日高見国と大陸の情勢
ニニギノミコトとその一行
正統な家系と血統による統治
鹿島から船で出発した天孫降臨
海人サルタヒコの水先案内
鹿児島に到着したニニギノミコト一行
船で東に進んでいった彼方にある「常世の国」
亡き母の国「妣の国」
「常世の国」と「妣の国」の東西対比
関東「かたち」、関西「言葉」の文化の関係
「かたちの文化」の中心としての富士
日の上る方角に理想があった日本
九州に高天原はありえない
神話と土地の記憶と考古学的な事実
縄文を体現しているサルタヒコ
アメリカ大陸に渡っていた縄文人
天孫降臨は弥生時代に行われた
大量の人員が遠征した天孫降臨
隼人、熊襲もまた天孫降臨による移住民
鹿児島の名の由来と鹿島との関係
ニニギノミコトとは別の天孫降臨
「天孫降臨」に関する通説の誤ち

第三章 ニニギノミコトの子孫たち
時代の推移を示すコノハナノサクヤヒメの逸話
神の子が人間社会の中に入っていく過程
コノハナノサクヤヒメと吾田鹿津姫
山幸・海幸とアマテラス・スサノオの関係
ホオリが美男であることの意味
日本の歴史の基本である山幸彦対海幸彦
日本列島恒常の課題が記されている日本神話
海の向こうに見る理想
綿津見の神の国とエクアドル
水平方向に転換されるべき関係

第四章 神武東征からわかる関東勢力の存在
神武天皇からすべては始まるという日本観
東を忘れた記紀の記述
イワレヒコ(神武天皇)の血統と呼び名
東征の決心と東方の意味
東征の中継地・吉備の国と前方後円墳
神武東征軍の水先案内人
ナガスネヒコ軍の東側に回り込む意味
イワレヒコ親族の最初の戦死
艱難辛苦が描かれる神武東征
鹿島神宮祭神タケミカヅチの応援
八咫烏とイワレヒコの軍組織
軍略に長けた大和の支配者たち
決定的だったタカミムスビの登場
天孫降臨を忘れて土着したニギハヤヒ配下
神武東征は西を日本の中心とする過程
東征軍の土蜘蛛討伐の理由
オオモノヌシの娘を后とした理由
二人のハツクニシラススメラミコト
お神楽と高天原
太陽を思った時、精神の活動が始まる

田中英道[タナカ ヒデミチ]
著・文・その他

内容説明

天孫降臨は天=空から「降りる」ではない?鹿島と鹿児島の地名の関係とは?高天原はどこにあったのか?サルタヒコは縄文を体現している?最新の考古学と科学分析の成果から、神話を新たに読み解く。

目次

序章 日本神話は歴史的事実の記憶である(「天孫降臨」のイメージと誤解;天孫降臨の「天」とは何か ほか)
第1章 高天原とは何か(「島」をつくったイザナギ・イザナミ;現実社会の起源として記された高天原 ほか)
第2章 「天孫降臨」の真実と通説の誤ち(簡単ではなかった降臨の道のり;当初の予定は「天子降臨」 ほか)
第3章 ニニギノミコトの子孫たち(時代の推移を示すコノハナノサクヤヒメの逸話;神の子が人間社会の中に入っていく過程 ほか)
第4章 神武東征からわかる関東勢力の存在(神武天皇からすべては始まるという日本観;東を忘れた記紀の記述 ほか)

著者等紹介

田中英道[タナカヒデミチ]
1942年生まれ。歴史家、美術史家。東大文学部卒、ストラスブール大学Ph.D.東北大学名誉教授、ローマ、ボローニャ大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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軍縮地球市民shinshin

11
要は、天孫降臨とは、天から地上に神々が降り下ったのではなく、鹿島から鹿児島へ大移動したのだという仮説を提示している本。前に同じ出版社から出た学術書の一般向けだそうだ。縄文時代は東北、関東、北陸の人口が多く、西日本や九州にはほとんど人がいなかったというのは驚きだ。天孫降臨は上下移動ではなく、垂直移動だったのでは?というのは新しい視点だろう。2018/06/29

讃壽鐵朗

2
これは、いわゆるトンデモ本に入るのでは2021/10/25

しょ~や

1
古代史は何でもありになりがち。2020/02/23

Tatsuhiko Teramatsu

0
★★★☆☆2023/09/30

snow

0
古事記、日本書紀に触れてから入ると入りやすい。天孫降臨の「天」の読み方から「海」へと連想していくあたりとか、日本という国の歴史が古くて読めば読むほど興味が尽きない。楽しかった1冊です。2022/12/10

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