博士になったらどう生きる?―78名が語るキャリアパス

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784585230564
  • NDC分類 377.5
  • Cコード C0037

出版社内容情報

ポスドク問題、高学歴ワーキングプア…。
不安の時代に、先輩たちの辿った道をたずねる。各分野78名のインタビューから、今しなければいけないこと、そして、未来を拓くヒントが見えてきた。

はじめに
本書の構成

第1部 キャリアパスに関する基本情報
1.大学に関する基礎知識
 1.1 大学と学位の関係
 1.2 学部生・大学院生の大まかなキャリアパス
 1.3 大学教員になるための厳しい競争
2.キャリアの基礎知識と作り方
 2.1 キャリアの種類
 2.2 博士課程在学中に準備しておくこと
 2.3 各就職先への応募
 2.4 まとめ
3.研究者のライフプラン
 3.1 研究者のライフプランに関する基礎知識
 3.2 妊娠・出産の計画に向けての基礎知識
 3.3 3名が語るライフプラン

第2部 75名が語るキャリアパス
人文科学
 美術史学
 哲学
 臨床心理学
社会科学
 法学
 経営学
 社会心理学
 地域研究
理学
 植物学
 生物物理学
工学
 建築学
 知能機械情報学
農学
 農学
保健
医学・薬学
 公衆衛生学
教育
 教育学

おわりに
執筆者等一覧

栗田佳代子[クリタ カヨコ]
東京大学大学総合教育研究センター准教授。博士(教育学)。専門は高等教育開発。高等教育の質保証・質向上。研究テーマは、ファカルティ・ディベロップメントにかかるプログラム開発、ティーチング・ポートフォリオの普及支援。所属では「東京大学フューチャーファカルティプログラム」を担当。
主な論文に「東京大学フューチャーファカルティプログラムの意義と展望」(栗田佳代子、中原淳、吉見俊哉共著、IDE現代の高等教育、2014年)、編著として、担当オンライン講座をまとめた「インタラクティブ・ティーチング」(栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編、河合出版、2017年)がある。

吉田塁[ヨシダ ルイ]
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 特任助教。博士(科学)。専門は高等教育開発、教育工学。研究テーマは、ファカルティ・ディベロップメント(FD)およびプレFDのプログラム開発。所属では効果的なアクティブラーニングの促進に関する活動に従事。
主な論文に「大学院生版アカデミック・ポートフォリオの開発」(吉田塁、栗田佳代子共著、日本教育工学会論文誌、2015年)がある。

堀内多恵[ホリウチ タエ]
東京大学大学院教育学研究科 博士課程。臨床心理士。専門は臨床心理学。研究テーマは、スポーツ医学・整形外科領域における臨床心理学的援助および、臨床心理専門職の援助参入プロセス。所属での研究のほか、学外の医療機関にて臨床心理士として従事。東京大学フューチャーファカルティプログラム修了(2期生)。

内容説明

本書では、多様な専門分野で現在活躍している78名のインタビューをまとめ、「博士がどういうキャリアを辿るのか」に対して多様なあり方を具体的に示した。15の専門分野についてそれぞれ5名が、これまでの歩みと、その途上における考え方や努力などについて語っている。「博士号を取得する」ための基礎的な情報もまとめ、いわゆるワークライフバランスの問題についてもとりあげ、事例として3名に対してインタビューを行い紹介した。

目次

第1部 キャリアパスに関する基本情報(大学に関する基礎知識;キャリアの基礎知識と作り方;研究者のライフプラン)
第2部 75名が語るキャリアパス(人文科学;社会科学;理学;工学;農学;保健;教育)

著者等紹介

栗田佳代子[クリタカヨコ]
東京大学大学総合教育研究センター准教授。博士(教育学)。専門は高等教育開発。高等教育の質保証・質向上。研究テーマは、ファカルティ・ディベロップメントにかかるプログラム開発、ティーチング・ポートフォリオの普及支援。所属では「東京大学フーチャーファカルティプログラム」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

牛タン

7
文系から理系まで幅広い分野で博士を取得し(主に)アカデミックでキャリアを積んでいる78名へのインタビュー。自身のキャリアを振り返りつつ、若い人へのメッセ―じを伝える。インタビュー対象者の分野が様々で視野が広がる点、人数が多く説得力がある点、レイアウトに統一感がありわかりやすい点が良かった。一方、おおむね「順調に」研究者としての道を歩んでいるような人ばかりでキャリアパスの多様性に欠ける点、人数が多い分1人2ページにまとまってしまっており1人1人の深い話まで踏み込めていない点などがマイナス。2018/01/29

らっそ

7
こんな生き方もあるのか、という感じで読む2017/12/24

gachin

3
研究者のキャリアって意外とどこで知ったらいいのかわからない上に十人十色だったりする。本書は若手を中心に体験談をまとめたもので、多数の研究者の意見を一望できるのは有り難い。当たり前だけど、みなさんかなり苦労・思い切った決断をしてる。結婚や出産のタイミングとか書いてくれてあって有り難かった。生物系が手薄なのが個人的にはちょっと残念。

じゃがたろう

1
とてもニーズ(潜在的にも顕在的にも)の高い内容だと思う。大学院、そして博士課程は未知の領域で、「よくわからない」「就職が心配」といったハイリスクなイメージが先行しているのが実情かもしれない。そのリアルに多少迫ることができる機会があることは有意義だと感じた。多様なキャリアパスの反面、1人あたりのページ数が少なくなってしまうことや網羅されていない分野があること等はやむを得ないが、一人ひとりに人生というドラマがある。キャリアパスを決めるのは運やタイミング的な要素も大きいかもしれない。2025/02/09

396ay

1
大学図書館lala文庫にあったものを拾い読み。博士に到るまでの学生生活のこと、その後のキャリアプランのことなど基本的な情報が第一部。後半第二部ではそれぞれの分野の研究者へのインタビューが、彼らのそれまでの人生とともに掲載されていた。文学研究者のものがない点で残念だが、他分野の研究者の結婚出産のタイミングと、そこに至るまでの学位取得との葛藤も書かれているので参考にはなる。2、3年後ぐらいにもう一度手に取りたい本。 2019/09/10

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