内容説明
梅棹忠夫の残した膨大な写真とことばから、世界を知的にとらえるための技術を学ぶ。元祖「知的生産の技術」者による、発想法の極意。
目次
第1章 スケッチの時代
第2章 一九五五年京都大学カラコラム・ヒンズークシ学術探検隊
第3章 一九五七‐五八年大阪市立大学第一次東南アジア学術調査隊・一九六一‐六二年大阪市立大学第二次東南アジア学術調査隊
第4章 日本探検
第5章 一九六三‐六四年京都大学アフリカ学術調査隊・一九六八年京都大学大サハラ学術探検隊
第6章 ヨーロッパ
第7章 中国とモンゴル
第8章 山をみる旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりん
2
5:ことばと写真と解説、そのバランスが素晴らしい。梅棹入門にもいいと思う。■なにごとも、かきとめておかなければ、すべては忘却のかなたにおきさられて、きえてしまう。未来のあたりまえを、現在のきざしとして記録しよう。たったひとつのものから、あるいは、たったひとつのことから、どこまでかんがえられるかを自分に課すことは、思考の鍛錬である。人類の進歩と調和。梅棹はひとつの学問分野を構築したわけではない。カラコルム隊に参加することはかなわなかった。憧憬はときとして、他人から見れば執念である。自分なりの基準点。2011/06/11
ULTRA LUCKY SEVEN
0
ぜひとも梅棹さんの撮った写真集を出してほしいです。2014/12/03
もまちそ
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国立民族学博物館の学芸員の方が作られた本ということで、展覧会の副読本のような感じ。あるいは学生向けの考える力をつけるための教科書といったところか。装幀も本文写真のレイアウトや扱い方も美しい本だが、資料集として読んだ私にはすべてモノクロ扱いのところに不満が残った。まあ、これを読んで興味を持ったらのなら全集を読みなさいということですかね。はい。2011/09/21
Arata Fujimura
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梅棹氏の各国でのフィールドワークのやり方を感じられて、とても良かった。今まで色々な国々行ったけど、観察、撮影して記録を残してこなかったことが悔やまれる。今後はサーベイ型のフィールドワークを意識していきたい。次は梅棹忠夫氏の『東南アジア紀行』読む。2021/02/23