出版社内容情報
日本の中世社会において、「茶」はどのように生産され、流通したのか。また茶・喫茶にかかわる儀礼や文化はどのように受容され、展開したのか。
称名寺に伝来した平安時代から室町時代までの茶に関する文献史料、各地に残された美術工芸品や考古資料などの諸資料を丹念に紐解き、また、考古学・農業学・気候史・技術史・遺伝子学など様々な分野の視点なども交え、「茶の湯」・「茶道」成立以前の「中世の茶」をとらえ直す。
内容説明
日本の中世社会において、「茶」はどのように生産され、流通したのか。また茶・喫茶にかかわる儀礼や文化はどのように受容され、展開したのか。称名寺に伝来した平安時代から室町時代までの茶に関する文献史料、各地に残された美術工芸品や考古資料などの諸資料を丹念に紐解き、また、考古学・農業学・気候史・技術史・遺伝子学など様々な分野の視点なども交え、「茶の湯」・「茶道」成立以前の「中世の茶」をとらえ直す。
目次
第1部 称名寺伝来資料に残る茶の世界(国宝「称名寺聖教・金沢文庫文書」の茶関係資料;『金沢文庫古文書』が示す鎌倉・房総の茶 ほか)
第2部 中世における茶の生産と道具(中世前期の茶の受容;抹茶の変容―中世の気候変動と覆い下茶園の成立 ほか)
第3部 中世仏教と茶(栂尾茶・醍醐茶の評判―十四世紀高山寺の喫茶文化;東アジア仏教文化と中世信濃の喫茶―王禎『農書』の茗煎・末茶・〓茶に基づく考察 ほか)
第4部 地方の茶(中世武蔵国の慈光茶―銘柄の形成とその風味;出土遺物からみた中世寺院と茶―伊豆国円成寺跡の出土遺物から ほか)
第5部 室町時代の茶(室町社会における巡事と茶寄合)
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