出版社内容情報
日本酒やワインは、どのように生み出され、人々の生活に息づいてきたのか。
飲む行為と宗教や儀礼とはどのように結びついているのか。
醸造や酒宴の歴史から、食文化とのかかわり、文学・絵画における表象、アルコール依存症など現代的な問題まで、宗教的・社会的機能をもつ飲酒文化について、文学史・美術史・歴史学・食文化史など様々な分野から切り込む。
内容説明
日本酒やワインは、どのように生み出され、人々の生活に息づいてきたのか。飲む行為と宗教や儀礼とはどのように結びついているのか。醸造や酒宴の歴史から、食文化とのかかわり、文学・絵画における表象、アルコール依存症など現代的な問題まで、宗教的・社会的機能をもつ飲酒文化について、文学史・美術史・歴史学・食文化史など様々な分野から切り込む。
目次
第1部 酔いと宗教(無明の酒に酔う―“酔い”の表現史;髑髏盃をめぐって―織田信長を端緒に;僧坊酒宴追考;酒と仏教―酒の仏は「酔い酔い酔い酔い、酔いやな」)
第2部 飲酒とその表象(平安貴族の「酔い」と「まつりごと」;平安後期における香薬の「酔い」―『香要抄』を中心に;破戒と陶酔―中世絵画に見る;黄表紙に擬人化される酒;中世文学の中の居酒屋と放蕩息子―クリシェか現実か)
第3部 飲酒と環境(米と酒そしてその周辺―環境の視座から;椒芽田楽の洒落本から見るお酒と酔い;飲料の製造、飲み方と文化―例外としての日本酒?;アンシャン・レジーム期のフランスにおける酔いに対する寛容;酔う女―徳田秋聲『新世帯』と明治期の飲酒文化)
第4部 飲酒と病