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出版社内容情報
「驚異」と「怪異」に共通する「異」なるものへの視線は、自己と他者、自己と宇宙の境界認識によって形作られるものであり、自然の中での人間の立ち位置を映し出す鏡でもある。
その「驚異」と「怪異」の表象を、ユーラシア大陸の東西の伝承・史料・民族資料・美術品に探り、「自然」と「超自然」の境界領域、「この世」と「あの世」の心理的・物理的距離感、境界に立ち現れる身体・音・モノなどについて、総勢25名の豪華執筆者が学際的に考察する。
目次
序章 自然界と想像界のあわいにある驚異と怪異
1 境―自然と超自然のはざま
2 場―異界との接点
3 体―身体と異界
4 音―聞こえてくる異界
5 物―異界の物的証拠
終章 驚異・怪異の人類史的基礎