内容説明
本書では、日本近世文学を中国からではなく、朝鮮から見ることによって新しい視界を開き、日本と朝鮮との間に存在している問題を明らかにする。
目次
韓国人専家による日本近世文学研究と、日本人研究者による朝鮮古典文学味読
韓国における日本近世古典人文学資料の翻訳出版および研究の動向
壬辰倭乱(文禄の役)と日本近世文学
通信使行から学芸の共和国へ
軍書の中の小早川隆景―碧蹄館の戦いを中心に
近世期における韓日の英雄伝説の比較―民衆の英雄としての金徳齡と由比正雪
近世日本・韓国における遊山の旅―十八世紀以降の漢文紀行を中心に
近世日韓における既婚女性の虐待史―お岩と香娘を中心に
朝鮮文学の花・妓女(妓生)―日朝遊女比較論の前提として
転生の物語の背景―『楼姫東文章』と「バンジージャンプする」〔ほか〕
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- 和書
- 流水の歴史と旅