内容説明
豪華絢爛!細密の極致!「戦国合戦図屏風」はなぜ作られたのか?「川中島合戦図屏風」「長篠・長久手合戦図屏風」「関ヶ原合戦図屏風」など、主要作品20数点を、歴史学の視点から丹念に読み解き、図像的特徴や成立背景、写本の普及と合戦像の定着、後世の評価について明らかに。長年、合戦図屏風を追究してきた著者による研究成果の集大成。
目次
序論 「戦国合戦図屏風」の世界
第1部 「川中島合戦図屏風」と甲越軍学(紀州本「川中島合戦図屏風」と紀州徳川家;軍学者宇佐美定祐について―紀州本「川中島合戦図屏風」の周辺;甲越軍学の軌跡―山本勘助と宇佐美駿河守を生みだしたもの ほか)
第2部 「長篠・長久手合戦図屏風」(「長篠・長久手合戦図屏風」の概要と論点;「長久手合戦図屏風」の成立と展開;「長篠合戦図屏風」を読む ほか)
第3部 「合戦図屏風」の諸相(「賎ヶ岳合戦図屏風」と『川角太閤記』;「蔚山合戦図屏風」(「朝鮮軍陣図屏風」)の成立と展開
和歌山県立博物館蔵「壬辰倭乱図屏風」について ほか)
総論 総括と課題
著者等紹介
高橋修[タカハシオサム]
茨城大学人文社会科学部教授。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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