出版社内容情報
かつてヨーロッパからアジアにまたがる広大な領域を支配した強大にして華麗なるロマノフ王朝。
三〇〇年にわたるその栄枯盛衰の歩みを紐解くと、そこには日本との重厚な交流の歴史があった。
江戸時代以来、日露戦争を経て、ロシア革命前夜まで続いた日露関係の展開を、アジア関連資料の宝庫『東洋文庫』の珠玉の名品とともに探る。
図版掲載点数二〇〇点以上!
内容説明
かつてヨーロッパからアジアにまたがる広大な領域を支配した強大にして華麗なるロマノフ王朝。三〇〇年にわたるその栄枯盛衰の歩みを紐解くと、そこには日本との重厚な交流の歴史があった。江戸時代以来、日露戦争を経て、ロシア革命前夜まで続いた日露関係の展開を、アジア関連資料の宝庫『東洋文庫』の珠玉の名品とともに探る。図版掲載点数二〇〇点以上!
目次
第1部 漂流民をとおした日露交流(漂流民がもたらした日露対話―伝兵衛から光太夫まで;『魯西亞國漂舶聞書』の挿絵について―東洋文庫蔵と横浜市立大学図書館蔵の比較考察;漂流民が見たサンクトペテルブルグ)
第2部 近代国家としての関係樹立(北方紛争から北辺静平へ―高田屋嘉兵衛とリコルド;プチャーチンの来航とゴンチャローフ『日本渡航記』;視覚化された幕末の日露交流―東洋文庫所蔵『プチャーチン来航図』が伝えること;ゲンナージー・ネヴィリスコイのアムール調査(遠征)と幕末の日本)
第3部 日露学術交流の深化(ロマノフ王朝時代の日本情報と日本学;金田一京助夫妻の近世アイヌ語辞書写本―北海道・滝川本とロシア・サンクトペテルブルク本と)
第4部 ロマノフ王朝の終焉と日露交流の現場(閑院宮載仁親王の一九一六年“答礼訪問”を通してみた日露皇室外交の最期;ニコライ二世皇帝とその家族の最後の日々;ロシア革命と古儀式派;モスクワ!莫斯科?)
著者等紹介
生田美智子[イクタミチコ]
1946年生まれ。大阪大学名誉教授。「ハルビン・ウラジトストクを語る会」代表、雑誌『セーヴェル』を発行。日露・日ソ交流史を専攻
牧野元紀[マキノモトノリ]
1974年生まれ。東洋文庫文庫長特別補佐、昭和女子大学人間文化学部歴史文化学科准教授。アジア太平洋におけるキリスト教社会文化史を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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