荒れ野の六十年―東アジア世界の歴史地政学

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荒れ野の六十年―東アジア世界の歴史地政学

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  • サイズ 46判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585222644
  • NDC分類 220
  • Cコード C1020

内容説明

東アジアで共有できる歴史を―かつてこの理想が追い求められた時代があった。しかし、なぜ共有したいのだろう。やり過ごしあうだけではどうしていけないのだろう。そうした欲求は、日清戦争の開戦から朝鮮戦争の休戦までの「荒れ野の六十年」が残した近代の爪痕にすぎなかったのではないか。この地域が抱える絶望的な摩擦の根源へ、古典と最新の研究の双方を対照させて迫った先に見えてくる、あたらしい共存の地平とは。不毛な論争に終止符を打つ、気鋭の歴史学者による最後の論文集。

目次

1 西洋化のとまった世界で―同時代への提言(三つの時代と「日中関係」の終わり―今こそ読みなおす山本七平;再近世化する世界?―東アジア史から見た国際社会論;中国化する公共圏?―東アジア史から見た市民社会論)
2 歴史のよみがえりのために―古典にさがす普遍(革命と背信のあいだ―逆光のなかの内藤湖南;史学の黙示録―『新支那論』ノート;変えてゆくためのことば―二十世紀体験としての網野善彦;無縁論の空転―綱野善彦はいかに誤読されたか)
3 もういちどの共生をめざして―植民地に耳をすます(帝国に「近代」はあったか―未完のポストコロニアリズムと日本思想史学;荒れ野の六十年―植民地統治の思想とアイデンティティ再定義の様相;靖国なき「国体」は可能か―戦後言論史のなかの「小島史観」)

著者等紹介

與那覇潤[ヨナハジュン]
1979年生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は日本近現代史。2007年から15年にかけて地方公立大学准教授として教鞭をとり、重度のうつによる休職をへて17年離職。共著多数。2018年に病気の体験を踏まえて現代の反知性主義に新たな光をあてた『知性は死なない』(文藝春秋)を発表し、執筆活動を再開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

14
2020年1月刊行。『歴史が終わる前に』が対談などの一般向け文章を集めたのに対して、本書は論文を集めており専門書という位置づけになるのだろうか。著者の内藤湖南論と網野善彦論は面白く読めた。特に網野の「無縁所論」を永原慶二、安良城盛昭などのマルクス主義史学の大家がみんな誤読をしていると指摘したことは評価したい。日本史学界だと師匠筋にあたる研究者の言説をあからさまに批判することはむつかしいだろうから。統一したテーマがない論文集なので、評価は個々の論文にくだされるべきなのだろうが、一読して著者は本気で日中韓三国2021/12/21

shouyi.

5
與那覇潤氏の論文集。おもしろいなと感じるものの専門的な知識がないためか、読むのがしんどいと思う事が多々あった。2022/08/01

Shun'ichiro AKIKUSA

4
「共著での学術論文集」という媒体の意義は、もはや自明でなくなっていると思う。検索では本のタイトルと編者名しかわからず、寄稿しても個々の論文の存在に気づかれない事例は多い[略]。掲載のプロセスも見えにくいので、若手の研究者が投稿するなら学会の査読誌のほうがプラスになる。科研費等の助成金に頼って出版されるケースが多いが、そうした本は買う方も同業者が経費で落とすので、お金を出す一般の読者のためにという気持ちが湧きにくい。[略] 2020/03/23

Hiroki Nishizumi

2
参考になるところもあったが、論文集らしく読むのに苦労した2022/01/19

mori-ful

0
「無縁論の空転」(2009)。網野善彦の無縁論はいかに誤読され、批判されたのかのレビュー論文。デリダ的な憑在論としての無縁。網野自身が90年代に多元的日本論へと「転向」するなかで拡散していったとしている。現代歴史学界の網野評価を知りたい。2024/01/22

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