由緒・偽文書と地域社会―北河内を中心に

個数:

由緒・偽文書と地域社会―北河内を中心に

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ A5判/ページ数 735p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585222316
  • NDC分類 216.3
  • Cコード C3021

内容説明

歴史をかたる―人間のこの営みの一面を示すものとして、偽文書や由緒書は、近年、その史料的価値が見いだされつつある。特に近世から近代にかけて、地域の優位性、淵源や来歴を語るために、多様な偽文書や偽りの史的シンボルが創られていった。それらのなかには、地域に根ざし、偽りの歴史を語り継ぐ装置として、今なお命脈を保つものが多く存在する…。史的シンボルが群立し、「椿井文書」なる偽文書が地域の由緒に大きく関わる北河内地域を中心に、偽文書や由緒書の生成・流布の過程を解明。当該地域における歴史叙述の脈絡を捉え直し、戦国期に寺内町を次々と生み出した地域秩序を明らかにすることで、地域史の再構築をはかり、歴史学と地域社会との対話を模索する。

目次

問題の所在と本書の構成
第1部 由緒の形成過程と偽文書(津田山の山論と三之宮神社文書;城郭由緒の形成と山論―津田城と津田氏の虚像;交野天神社の祭祀構造と樟葉宮伝承地;「交野天縁起」について;茄子作の村落秩序と偽文書;蝦夷の首長アテルイと牧方市)
第2部 椿井文書の創作と展開(椿井文書の基礎的考察;椿井政隆による偽文書創作活動の展開;椿井文書が受容される理由;三浦蘭阪の『五畿内志』批判)
第3部 北河内の寺内町と地域秩序(楠葉郷の石清水八幡宮神人と伝宗寺;石清水八幡宮勢力の展開と招提寺内町;享保期の新田開発と出口寺内町;牧方寺内町の沿革と対外関係;牧・交野一揆の解体と織田権力)
北河内の戦国時代

著者等紹介

馬部隆弘[バベタカヒロ]
1976年生まれ。大阪大谷大学准教授。専門は日本中世史・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

9
著者の前職場であった枚方市を中心的なフィールドとして、由緒の創作という観点から中世・近世移行期の地域社会を分析した論集。第2部は話題になった中公新書『椿井文書』のベースになった論文で、第1部も同様の問題意識から偽文書を扱ったもの。アテルイの首塚や交野の七夕伝説の「創作」は両者ともにしっかり地元に定着してしまっているのが恐ろしいところ。第3部は少し方向性が変わって楠葉や枚方の中近世の話。寺内町における石清水八幡宮神人の関与などの指摘が興味深いです。それにしても辞書のような厚さでなかなか手強い一冊でした。2021/04/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13551878
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品