内容説明
「流産防止」か「いのちの選別」か。日本における受精卵診断導入をめぐる論争の経緯を、日本産科婦人科学会と障害者と女性からなる市民団体との論争を中心にたどり、いかなるパワーポリティクスのもとで論争の文脈が変化し、この技術が導入されていったのかを明らかにする。ダウン症判定をはじめ今また様々な論議を呼んでいる出生前診断、その論争点を提示する必読の書。
目次
第1章 受精卵診断技術の開発と普及の概観
第2章 受精卵診断をめぐる論争・前史(1970年代~1990年代前半)
第3章 「生命の選別技術」をめぐる論争期(1992年~1998年)
第4章 臨床実施に向けた準備期(1999年~2004年夏)
第5章 不妊治療への適用拡大期(2004年秋~2006年冬)
第6章 「流産防止のための受精卵診断」の普及期(2006年春~2010年)
著者等紹介
利光惠子[トシミツケイコ]
大阪大学薬学部薬学科卒業、立命館大学大学院先端総合学術研究科先端総合学術専攻博士課程修了(学術博士)、現在は立命館大学大学院先端総合学術研究科研究生、としみつ薬局を自営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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