究極の敗戦利得者日本外務省が隠蔽する 満州建国の真実―軍事の天才石原莞爾の野望と挫折

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  • サイズ B40判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784585222149
  • NDC分類 222.5
  • Cコード C0020

出版社内容情報

外務省がにぎり潰した、戦争回避の道。
「日本の侵略戦争であった」という謝罪が、歴史の真実を覆い隠す。共産ソ連が南下するなか、石原らが果たした満州建国。
それは、満州人の独立を守り、共産主義の防波堤を築くための死闘だった。
しかし、戦争を避けようとする石原の努力をつぶす外務省。
自虐史観を植えつけた元凶は、外務省だった!

まえがき

第一章 日本陸軍の軍事的生命線としての満州
日露戦争後の日本陸軍は満州から撤兵
日露戦争直後の満州
外相小村寿太郎がハリマン提案を潰す
南満州鉄道株式会社設立と関東軍の配備
満州における日本人と漢民族と満州人

第二章 張作霖の登場
満州建国を唱えた満州馬賊
ロシア軍の満州侵入
張作霖は新興馬賊
日本軍に助命された張作霖は満州の覇者となる
辛亥革命が満州へ波及

第三章 張作霖爆殺事件
第一次世界大戦中にロシア革命が起きた
張作霖は北京政権の覇者となる
奉天派部将郭松齢の反乱
蒋介石軍の南京入城
張作霖の満州帰還 
張作霖爆殺
張学良が満州の覇者となる

第四章 ワシントン体制という国際協調体制の蹉跌
国際連盟・ワシントン体制という国際協調路線
憲政の常道
田中義一内閣の内政重視政策
浜口雄幸内閣の金解禁
ブロック経済という世界の新潮流

第五章 日米もし戦わば
日本征服を狙ったアメリカのオレンジ計画
日本海軍の戦略思想家水野広徳
太平洋の黒潮
石原莞爾の世界最終戦論

第六章 満州国の建国
万宝山事件と中村震太郎大尉殺害事件
ソ連のモンゴル人民共和国建国と第一次五カ年計画
ソ連特別極東軍が満州へ侵攻
満州国建国

第七章 国際連盟からの脱退
リットン報告書の真実
松岡洋右が国際連盟から脱退
ワシントン体制を破壊した共産ソ連の軍事膨張
日本の立場
説明責任を放棄した日本外務省の怠慢 
東アジアにおける昭和四年頃の地政学
究極の敗戦利得者である日本外務省

第八章 十五年戦争論という誤謬
東京裁判史観を拡大解釈した十五年戦争論
政界四派閥と陸軍四派閥の十六個のマトリックス

第九章 日支不戦を唱えた石原莞爾の挫折
盧溝橋事件における日本陸軍の不拡大方針
上海戦における石原莞爾の不拡大方針
失脚した石原莞爾が残したトラウトマン和平工作
影佐禎昭大佐の日支和平工作
外相松岡洋右が日米諒解案を潰す
石原莞爾と東條英機の死闘
石原莞爾の東條暗殺計画

あとがき

鈴木荘一[スズキソウイチ]
著・文・その他

内容説明

戦争回避の道をにぎり潰した外務省。「日本の侵略戦争であった」という謝罪が、歴史の真実を覆い隠す。共産ソ連が南下するなか、石原らが果たした満州建国。それは、満州民族の独立を支え、共産主義の防波堤を築くための死闘だった。しかし、戦争を避けようとした石原の努力は阻まれた。自虐史観は日本外務省が世界へ拡散している。

目次

第1章 日本陸軍の軍事的生命線としての満州
第2章 張作霖の登場
第3章 張作霖爆殺事件
第4章 ワシントン体制という国際協調体制の蹉跌
第5章 日米もし戦わば
第6章 満州国の建国
第7章 国際連盟からの脱退
第8章 十五年戦争論という誤謬
第9章 日支不戦を唱えた石原莞爾の挫折

著者等紹介

鈴木荘一[スズキソウイチ]
近代史研究家。昭和23年生まれ。昭和46年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。とくに企業審査、経済・産業調査に詳しく、その的確な分析力には定評がある。平成13年日本興業銀行を退社し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、現代政治経済と歴史の融合的な研究や執筆活動などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アベシ

20
歴史にIFはない。しかし、真実は知らなければならない。本書は日露戦争から太平洋戦争まで、人と事実を丁寧に追いかけ、いかなる地勢のもとに誰が何を考え、どう行動したのか詳細に記述すると同時に第一次世界大戦の後に出来た国際連盟が負っていた致命的な欠陥を俯瞰することにより、日本が満州経営で目指した防共という目的の正しさを浮き彫りにする。2度にわたる外務省役人による事態収拾のチャンス潰しはその後の結果を見る時、残念でならない。それにしても石原莞爾の先見性の透徹さ、思わず唸る。2024/04/26

2
なぜ日本が満州国を建国するに至ったか、そしてそれがいかに外国に理解されていないかを分かりやすく説明してある。外務省の不作為は今も全く変わらず実に腹立たしい。2018/08/17

すみす

1
結局何が言いたいのか。米国のオレンジ計画に触れ、膨張する米国に睨まれた日本にとって対米戦は不可避であると結論付けたのかと思いきや、石原莞爾の非戦論や米国郵政長官と日本の産業組合中央金庫理事との間の日米了解案を引っ張りだし、避けられた戦争だったと主張する。確かに非戦の論陣を張る勢力は日米支那いずれにもいただろうが大勢ではなかったということであり、筆者の主張には無理があるのではないか。やや偏った立場に立った書と言わざるを得ないというのが感想。2022/02/19

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