紙の日本史―古典と絵巻物が伝える文化遺産

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紙の日本史―古典と絵巻物が伝える文化遺産

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585221760
  • NDC分類 585.6
  • Cコード C0021

出版社内容情報

書く、包む、飾る、補う…古来、日本人の生活のなかに紙は常に存在していた。
時代の美意識や技術を反映しながら、さまざまな用途に合わせ、紙は作られ、選ばれ、利用されていた。
長年文化財を取り扱ってきた最先端の現場での知見を活かし、さまざまな古典作品や絵巻物をひもときながら、文化の源泉としての紙の実像、そして、それに向き合ってきた人びとの営みを探る。

カラー口絵

はじめに

一 紙漉き
 一 絵巻物にみる紙漉き
 二 職人歌合にみる紙漉き
 三 古典文学にみる紙漉き
  1 都での紙漉き
  2 地方での紙漉き
  3 寺院と紙漉き
 四 『紙漉重宝記』にみる紙漉き

二 紙の機能と用途
 一 書く(書写・記録材)
  1 紙の取捨選択
  2 扇と色紙
  3 香染紙
  4 扇面と文字・歌絵
  5 様々な文字
  6 白き色紙と色紙形
  7 重紙
  8 紙面と筆
  9 版本の紙
 二 包む
  1 包み紙
  2 陸奥紙と檀紙
  3 紙屋紙
  4 畳紙と懐紙
  5 薬袋紙
  6 懐紙
  7 裹紙
  8 その他
 三 飾る
  1 色紙と襲色
  2 御幣と紙垂
  3 能紙
  4 紙人形
 四 補う(補修紙)
  1 障子と美濃紙
  2 繕う(修理)
 五 着る、かぶる(衣服)
  1 紙衣
  2 紙衾
  3 紙冠と巾子紙
  4 雨衣と唐傘
 六 結ぶ、付ける
  1 陸奥紙と薄様
  2 色紙
  3 紙屋紙と重紙
  4 元結と紙縒
  5 物忌札と短冊
 七 拭く、撫でる
  1 鼻紙
  2 顔拭き
 八 隠す
 九 隔てる、敷く
  1 間を隔てる紙
  2 ものを敷く紙
 十 張る
  1 扇と団扇
  2 板張り
  3 燈籠
 十一 紙に係わる職人と仕立
  1 紙に係わる職人
  2 仕立ての方法
 3 封式

三 紙名と紙色
 一 紙名
  1 紙名と原料
  2 地方産の紙名
  3 品質と規格
  4 よく見る紙名
 二 紙色
  1 紅紙と紫紙
  2 薄様と襲色
  3 黄紙
  4 紺紙と藍紙
  5 色紙
  6 装飾紙
 三 鳥の子と厚紙
 四 唐紙と空紙

四 反古紙
 一 奈良時代の反古紙
 二 平安時代の反古紙
 三 中世の反古紙
 四 漉き返し紙
 五 鈍色紙

おわりに
注釈

池田寿[イケダ ヒトシ]
1957年生まれ。文化庁文化財部美術学芸課主任文化財調査官。専門は日本中世史。
著書に『日本の美術 第480号 書跡・典籍、古文書の修理』(至文堂、2006年)、『日本の美術 第503号 武人の書』(至文堂、2008年)などがある。

内容説明

古来、日本人の生活のなかに紙は常に存在していた。時代の美意識や技術を反映しながら、さまざまな用途に合わせ、紙は作られ、選ばれ、利用されていた。長年文化財を取り扱ってきた最先端の現場での知見を活かし、さまざまな古典作品や絵巻物をひもときながら、文化の源泉としての紙の実像、そして、それに向き合ってきた人びとの営みを探る。

目次

1 紙漉き(絵巻物にみる紙漉き;職人歌合にみる紙漉き ほか)
2 紙の機能と用途(書く(書写・記録材)
包む ほか)
3 紙名と紙色(紙名;紙色 ほか)
4 反古紙(奈良時代の反古紙;平安時代の反古紙 ほか)

著者等紹介

池田寿[イケダヒトシ]
昭和32(1957)年生まれ。文化庁文化財部美術学芸課主任文化財調査官。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

17
現在でも、和紙というものは、専門店に行くとびっくりするほどの種類がある。洋紙でもである。職場の複合機で使う紙ですらこだわりを見せる人間がいたりするのである。美術館に行けば、素晴らしい料紙に嫋々たる連綿体の古筆切に感動したこともある。「紙漉き」に始まり「反古紙」に至るまで、古典文学と絵巻を中心に紡がれる、日本の紙の文化の重厚さに瞠目させられる。歴史史料の料紙を見る目は確実に変わると自覚している。和紙の多機能性と文化の重厚さは世界に誇るべきであろう。できれば万年筆に相性の良い和紙欲しいなあ。2021/05/20

クサバナリスト

4
挿入されている白黒写真だけでは全く分からなかった。やっぱり、こういうのは、現物を目でみたり、触ったりしないと、いくら言葉で説明されても理解できない。ただひとつ理解できたのは、昔はお寺に紙をすく専門職のような非とがいたこと。2017/07/23

きくち

3
お仕事関連。2017/07/13

R

2
古書観賞に際しての着眼点が増えた。 また読み返したい。2019/01/26

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