古代ローマの港町 オスティア・アンティカ研究の最前線

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  • サイズ A5判/ページ数 553p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784585221746
  • NDC分類 232
  • Cコード C3022

出版社内容情報

首都ローマに物資を補給するための重要拠点であり、地中海世界の各地から多くのモノとヒトが流れ込んだ港湾都市オスティア・アンティカ。
ネットワークの結束点でありながら、いまだその全貌が明らかになっていない都市を、建築、経済、社会、宗教、美術、住環境といった様々な観点から調査。
3Dレーザー測量や、考古学的調査、壁に記された文字の解読など、残された史料を復元することで、古代ローマの都市の構造や人々の生活を明らかにする。

はじめに―日本の研究グループによるオスティア・アンティカ調査 坂口明

? 現場から
オスティア―歴史的―考古学的プロフィール アンジェロ・ペッレグリーノ
オスティア―広大な考古学領域の管理 アンジェロ・ペッレグリーノ
河と海の間の港町オスティア マルコ・サンジョルジョ
街道網とオスティアの領域―最近の考古学的調査と地誌学的な位置づけ ミケーレ・ラッディ

? 遺跡現地調査
オスティア遺跡におけるレーザー・スキャニングと研究への応用 堀賀貴
ローマ共和政期のオスティア―二〇〇八?二〇一〇年実施の歴史学的調査に関する報告 毛利晶
トラヤヌスのスコラ―船大工の組合の本部か? 坂口明
ポルトゥスおよびオスティアの倉庫と港湾都市の盛衰 池口守
「七賢人の部屋」のフレスコ画をめぐって―トイレ、食堂、居酒屋、それとも脱衣所? 豊田浩志
オスティア・アンティカ「七賢人の部屋」文字史料研究 奥山広規
オスティア・アンティカから考える古代末期のミトラス教美術―七つの門のミトラエウム(Reg. IV,Ins. V, 13)を中心に 加藤磨珠枝
聖モンニカ顕彰碑文とオスティア 豊田浩志

? 古代ローマ都市のその後
ボルゴ・ディ・オスティアにおける
古代ローマ水道橋遺構の転用による中世都市組織の形成 黒田泰介
ポッツォーリ大聖堂の再生設計競技案に見る古代遺構の再生手法 黒田泰介
ルネサンスのパラッツォにおける
古代ローマ店舗の開口形状の継承に関する考察 片山伸也

あとがき 豊田浩志

坂口明[サカグチ アキラ]
日本大学文理学部史学科教授。専門は西洋史(古代ローマ)。
主な論文に、「いわゆる「葬儀組合」について」(『西洋古典学研究』50、2002年)、「支配の果実と代償?ローマ奴隷制社会論」(岩波講座『世界歴史』4、1998年)、翻訳に『ローマ帝国社会経済史』 (M.ロストフツェフ、東洋経済新報社、2001年)などがある。

豊田浩志[トヨタ コウジ]
上智大学文学部史学科教授。
主な著書に、『キリスト教の興隆とローマ帝国』(南窓社、1994年)、ピエトロ・ザンデル『バチカン サンピエトロ大聖堂下のネクロポリス』(共訳、上智大学出版、2011年)、『モノとヒトの新史料学』(編著、勉誠出版、2016年)などがある。

内容説明

首都ローマに物資を補給するための重要拠点であり、地中海世界の各地から多くのモノとヒトが流れ込んだ港湾都市オスティア・アンティカ。ネットワークの結束点でありながら、いまだその全貌が明らかになっていない都市を、建築、経済、社会、宗教、美術、住環境といった様々な観点から調査。3Dレーザー測量や、考古学的調査、壁に記された史料を復元することで、古代ローマの都市の構造や人々の生活を明らかにする。

目次

1 現場から(オスティア―歴史的‐考古学的プロフィール;オスティア―広大な考古学領域の管理;河と海の間の港町オスティア;街道網とオスティアの領域―最近の考古学的調査と地誌学的な位置づけ)
2 遺跡現地調査(オスティア遺跡におけるレーザー・スキャニングと研究への応用;ローマ共和政期のオスティア―二〇〇八~二〇一〇年実施の歴史学的調査に関する報告;トラヤヌスのスコラ―船大工の組合の本部か?;ポルトゥスおよびオスティアの倉庫と港湾都市の盛衰;「七賢人の部屋」のフレスコ画をめぐって―トイレ、食堂、居酒屋、それとも脱衣所?;オスティア・アンティカ「七賢人の部屋」文字史料研究;オスティア・アンティカから考える古代末期のミトラス教美術―七つの門のミトラエウム(Reg.IV,Ins.V,13)を中心に
聖モンニカ顕彰碑文とオスティア)
3 古代ローマ都市のその後(ボルゴ・ディ・オスティアにおける古代ローマ水道橋遺構の転用による中世都市組織の形成;ポッツォーリ大聖堂の再生設計競技案に見る古代遺構の再生手法;ルネサンスのパラッツォにおける古代ローマ店舗の開口形状の継承に関する考察)

著者等紹介

坂口明[サカグチアキラ]
日本大学文理学部史学科教授

豊田浩志[トヨタコウジ]
上智大学文学部史学科教授。1997年、広島大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鏡裕之

1
オスティアの遺跡調査の学術的報告集。物語の資料になるという感じではない。元々オスティアに興味があってオスティアに対して学術的な興味がある人が読むと、新発見があって面白いという一冊。そうでない人には、ほとんどが初見の情報なので、「へえ」ボタンがすべて素通りする。でも、こういう一冊はあってしかるべき。2017/06/12

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