内容説明
戦後台湾の蒋介石にとって故宮は「中国正統政権」の象徴とされ、今日も中台交流の最前線にある。中国では「中華」があらゆる場で強調され、政権交代を控えた台湾でも故宮の分院「南院」は「中華かアジアか」で揺れている。アジア随一の美の殿堂・故宮を、歴史・政治・文化のあらゆる面から精緻に解読する。
目次
1 故宮とは何か(なぜ故宮を書くのか;故宮から中華文化を知る ほか)
2 故宮の歴史といま(日本の作家が描いた故宮;台北故宮の値段 ほか)
3 海外展の光と影(不思議な日本展の「第一報」;大成功を収めた英国展 ほか)
4 故宮をめぐる人間たち(孔子が生きる故宮;革命の父・孫文と故宮 ほか)
著者等紹介
野嶋剛[ノジマツヨシ]
1968年生まれ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中から中国、台湾、香港に留学。朝日新聞入社後、佐賀支局、外報部、政治部などを経て、シンガポール支局長や台北支局長として中華圏やアジア報道に従事する。2016年4月から独立してフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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