内容説明
渡来僧蘭渓道隆を開山とし、日中の僧が集う宋朝禅を伝える道場として、また、北条得宗家による宗教政策の中枢としてあり、その後の幕府と禅僧の関係の基盤を築いた建長寺。ヒト・モノ・文化の結節点としてあった「場」に着目することで、日本と東アジアを結ぶ「禅」という紐帯の歴史的意義を明らかにする。
目次
東アジアのなかの建長寺(蘭渓道隆の渡日をめぐる人脈―「東アジアのなかの建長寺」序説;東アジアをつなぐ禅思想―グローバルな禅 ほか)
蘭渓道隆と建長寺(蘭渓道隆と泉涌寺僧の交流―南宋禅教僧と泉涌寺の両ネットワークから見る;建長寺の開山―蘭渓道隆と北条時頼 ほか)
禅宗と政治(鎌倉仏教と禅;鎌倉幕府と禅宗 ほか)
禅林の文化(中世都市鎌倉と禅宗寺院;『建長寺指図』と仏殿・法堂・衆寮 ほか)
資料(建長寺略年表・建長寺住持位次・大覚派法系図;蘭渓道隆ゆかりのお寺について―全国に残る蘭渓道隆の開山及び由縁寺院を訪ねて ほか)
著者等紹介
村井章介[ムライショウスケ]
1949年生まれ。立正大学文学部教授。専門は東アジア文化交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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