出版社内容情報
宋代は中国の経済、文化が大きく発展した時代である。その結果、都市の構造や人々の生活も変化した。
遺された貴重な地図や絵図などの史料を丹念に読み込み、唐と宋のあいだに横たわる画期を描き出す。
内容説明
『宋平江図』『清明上河図』などの視覚資料をつぶさに観察。都市の構造や人々の生活の変化から、唐と宋のあいだに横たわる画期を描き出す。東アジア都市史研究に寄与する一冊!
目次
総論 中国中世の都市景観―宋代江南都市の実像を求めて
第1部 都市地図の解析と構造(唐宋時代の浙西における都市の変遷―『宋平江図』解読作業;江南における都市形態の変遷―『宋平江図』解析作業;宋・元代の南京城―宋代建康府復元作業;『加〓乾隆京城全図』を論ず―「法源寺」界隈を手がかりに)
第2部 清明上河図の風景(張沢端『清明上河図』と宋都開封の風景;『清明上河図』と北宋末期の社会;描かれた北宋末期華北の聚落の景観―かさねて『清明上河図』をよむ)
第3部 宋代都市社会の景観(泉州の異邦人と外来宗教;都市臨安における信仰を支えた庶民の経済力―石刻史料の解析を事例に;宋代台州臨海県における庶民の経済力と社会―寺観への寄付金一覧表から;河畔の民―北宋末の黄河周辺を事例に)
著者等紹介
伊原弘[イハラヒロシ]
1944年生まれ。城西国際大学国際人文学部講師。中国都市史、社会史を中心に旺盛な研究・執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 日本の障害者・今は昔