内容説明
真言宗中興の祖・覚鑁の遺志を継ぎ、稀代の学僧である頼瑜により、根来の地にて展開した新義真言宗の総本山、根来寺。中世という変革の時代にあって、聖俗様々な要素の変容と葛藤の中で、真言寺院はいかなる営みを為し、展開していったのか。寺院史・政治史における最新の研究成果、また、根来寺遺構調査および文化財調査の新知見より、その実像を明らかにする。
目次
1 中世後期における高野山大伝法院の再構築―末寺根来寺への仏宝移転相承とその観念
2 大伝法院座主職と高野紛争―理想主義の挫折
3 中世根来寺の教学とその聖教
4 発掘調査から見た根来寺の興亡―大塔周辺の発掘調査を中心に
5 中世根来寺権力の実像―「一揆」「惣国」「都市」再考
6 中世真言寺院の教学とその歴史的変遷―根来寺の位置づけを考えるために
7 大塔上層に安置される金剛界三十七尊像、賢劫十六尊牌等
著者等紹介
山岸常人[ヤマギシツネト]
1952年生まれ。京都大学教授。専門は日本建築史。工学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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