内容説明
中国思想の根幹は如何に形成されたのか。中国思想に関する古典が概ね出揃い、それらを解釈していく時期となった後漢時代(25~220年)。技術発展を背景にしつつ、諸学が転換点を向かえるこの時代は、経学もまた最も盛んにおこなわれた時代であった。この中国思想史上の画期に、学術の根幹たる経学は如何に営まれたのか―当時の知識人の活動情況をつぶさに把握し、その経学に関する学術的営為の位置づけを考察することにより、中国思想の基盤となった後漢経学の史的展開と影響度を明らかにする。
目次
本編 後漢經學の研究(五經と讖緯;經學の繼受;經義・經文の正定;「高宗諒陰三年不言」攷;『孟子』とその注釋;『易』と『周禮;顔囘像の變遷』)
附編 阮籍の三玄の學(『通易論』初探;『通老論』の檢討;『達莊論』譯注)
著者等紹介
井ノ口哲也[イノクチテツヤ]
1971年兵庫県神戸市に生まれる。2006年博士(文学、東京大学)。現在、東京学芸大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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