内容説明
国家による生命の否定=「死刑制度」に反対した団藤重光の理論の根底には、人間ひとりひとりの主体性を根源とし、他者との共生・連帯を目指す「気学」=陽明学がある。近代文明の見直しという大きな問題を突きつけた3・11とフクシマに直面する現代世界に対し、団藤「主体性理論」の真義を、気学を軸として多角的な視座から明らかにする。
目次
第1部 日本的主体性の理論(「和と転」日本的主体性の理論;「武士」二元緊張の主体性理論;「収斂と発散」の主体性理論)
第2部 「新生」の主体性理論(「個と再生」の主体性理論;「新生」の気学―団藤重光)
著者等紹介
大橋健二[オオハシケンジ]
昭和27年福島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。新聞記者、名古屋商科大学非常勤講師など。日本東アジア実学研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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