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内容説明
正しい情報を得るための羅針盤は?氾濫するデータの海を泳ぐために、図書館情報学が導き出す理論。情報化社会を生きる現代人に必須の「評価基準」とは何か。人々や図書館は、情報をどのように選択し、「コレクション」をどのように構築しているのか…。理論から実践・実例までを備えた、基礎的テキストの決定版。
目次
第1部 情報の評価(利用者の視点にもとづく情報と情報源の評価;学術情報の評価;ウェブ情報源の評価;蔵書の評価と資料選択)
第2部 コレクション形成(コレクションとは;日本の図書館のコレクションの現状;学校図書館のコレクション形成;大学図書館のコレクション;文書資料と文書館・アーカイブズ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
5
情報を得ようとするとネット環境にある人はネットから得ようとする。ちょっとした調べものもウィキペディアを参照してしまうが、その行為を図書館員としてはどう捉えたらよいのか。また図書館における蔵書構成のあり方はどう考えればいいのか、といった問題意識から本書を手に取った。いわゆるウェブ情報源については、百科事典などと比較した実験では似たような結果が出ていることに驚き。もちろん、複数のソースを参照したり引用文献にあたるなどのことは必要であろうが、この事実には衝撃だった。他にも有用な情報もあり、仕事の参考になった。2019/08/10
🍭
4
図書館本、2015年発行。図書館情報学シリーズは面白いがかなり学術領域の話をしているので、ちょっと疲れてきた。情報源の評価の部分については論文のインパクトファクターの話同様、普遍的な価値基準を設けて、それを運用していくと自体が難しいと思う。コレクション形成についても電子化の流れと出版に対するライブラリアンの興味・関心の薄さや、そもそも一般ユーザーはどこまで出版流通、書店のしくみなどを知っているのかというところも考えてみるべきなんだなと思った。コレクションは保存性や流動性が軽視されている風潮が苦しいか。2024/07/30
禿童子
2
ウェブ情報に意外と好意的。ウィキと紙の百科事典に優劣なしと評価。蔵書選択の価値論と必要論の対立、無料貸本屋論など今日的な話題も取り上げている。2015/11/28