内容説明
憧れているだけでは分からない―。司書・司書教諭になりたい人、必見!皆さんは、図書館員がどのような仕事をするか知っていますか?また、どうすればなれるか知っていますか?本書は図書館で働きたい皆さんを、基礎知識から実践まで、じっくりガイドします。図書館員へのインタビューも掲載、現場の声を届けます。図書館員になるためのガイドブック&インタビュー集の決定版!
目次
第1部 基礎編(図書館、図書館員、図書館員の仕事;図書館員になるには;若手図書館員へのインタビュー)
第2部 実践編(公共図書館;国立情報学研究所および大学図書館;寄稿 教壇に立つ図書館員:情報リテラシー教育業務を担当する大学図書館員の一日;学校図書館(1)司書教諭
学校図書館(2)学校司書
国立国会図書館
専門図書館)
第3部 これからの図書館員像(これからの図書館員像;図書館員をめざすあなたへ)
著者等紹介
後藤敏行[ゴトウトシユキ]
1977年宮城県仙台市生まれ。日本女子大学家政学部家政経済学科専任講師。東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程修了、博士(図書館情報学)。東北大学附属図書館(文部科学事務官、図書系職員)、青森中央短期大学(専任講師)を経て現職。専門は図書館情報学・人文社会情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっち
39
これからの図書館は、「課題解決型サービス」が重要になるように感じた。課題解決型サービスとは、「日常生活支援で直面する課題や地域の課題解決への実用的な情報提供」を目的とするサービスという。例えば、「ビジネス支援」。だが、公立図書館にビジネス支援を期待していいのか。できるのか。公立図書館に専門的なビジネススキルはないと思う。ビジネスのプロではない。では、図書館に何に期待するかというと、資料収集とリスト化、情報の発信。図書館は選書のプロだ。本を選んで、本の概要をまとめて、リスト化し発信する。だが人件費がかかる。2021/09/21
kum
32
図書館勉強本。図書館の種類や図書館員の仕事などがわかりやすく書かれている。中でも勉強になったのは、半分以上のページが割かれている図書館員へのインタビュー。あまり言葉の校正を入れず、話された内容のニュアンスをありのまま残そうとしている印象で、館種ごとのやりがいも課題感もリアルに伝わってくる。これから目指すべきは、サードプレイス=自分らしさを取り戻せる第3の居場所としての図書館。厳しい財政状況の中だからこそ、図書館や図書館員が生まれ変わるチャンスだという言葉にとても納得。2022/02/04
ぐっち
28
実際に図書館で働いている人のインタビューがたくさん載っていて、図書館で働くといってもいろいろあるんだなあと思った。レファレンス例で「中高校生が主役の小説で、2015年以降に刊行された、国語の教材としても使えそうなものはないだろうか」…むしろ中高校生が主役の本しか読んでないといっても過言ではない気がするぐらい読んでるのに全然出てこない。自分の知識で対応するんじゃないんだなと思った。また、書店員もそうだけど、本の知識より人への対応が求められるようで、それが苦手なんだよな~と思った。2021/05/30
とある内科医
13
図書館より、図書館本。 多くのインタビューが掲載されており、興味深い本。更に関連本を見付けられた。 そして、また出てきたランガナタン。ただ、最寄りの図書館には所蔵されておらず…2021/09/20
鳩羽
13
現役の図書館員のインタビューが豊富で興味深かった。図書館の仕事の紹介というと公共図書館が取り上げられることが多いと思うが、この本では大学図書館や司書教諭、学校司書、専門図書館の職員など幅広く、これだけで従来の図書館のイメージが払拭されるような感じがある。どういう勉強や資質が求められるかというところでも、本が好きとかそういうことは誰も言わないので、そういう意味でも、図書館で働くことを想像するのによいスパイスになるのではないかと思う。2016/06/17