博物館という装置―帝国・植民地・アイデンティティ

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  • サイズ A5判/ページ数 391p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585200383
  • NDC分類 069.04
  • Cコード C3000

内容説明

近代化に伴う「世界」の広がりは自他の認識を強固にし、他者を陳列し掌握するという欲望は「博物館」という装置を作り上げていった。そこには帝国主義・植民地主義という政治性が色濃く反映していた。また一方で、博物館は、歴史の暴力をいまに留め伝える役割を果たしつつある。われわれは、いま博物館という装置を如何に考えていくべきか―時代ごとの思想と寄り添ってきたその歴史と、アイデンティティを創出する紐帯としてのあり方。双方向からのアプローチにより「博物館」という存在の意義と歴史的位置を捉えかえす。

目次

1 帝国主義の欲望を担った博物館
2 帝国日本で生まれた博物館の歴史
3 帝国日本が営んだ外地の植民地博物館
4 帝国の進出と収集されたコレクション
5 ローカルな博物館とグローバルな博物館
6 文化財返還の根拠と歴史を逆なでする博物館

著者等紹介

石井正己[イシイマサミ]
1958年生。東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授、柳田國男・松岡家記念館顧問。専門は日本文学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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