内容説明
日本の“こころ”と“かたち”をデジタルで記す。豊富な具体例を交えながら、文化財アーカイブのプロセスや現状、問題点をわかりやすくまとめた一冊。
目次
はじめに―深化する文化財アーカイブ
第1章 文化財のデジタルアーカイブ
第2章 文化財アーカイブの現在形
第3章 文化財をめぐる議論
第4章 文化財アーカイブの沃野を求めて
おわりに―「在野の文化財応援団」でありたい
付記
著者等紹介
福森大二郎[フクモリダイジロウ]
1953年、三重県生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、大手印刷会社の企画開発部門で長年にわたりマルチメディア及びデジタルアーカイブ関連業務に従事。2005年より、京都にて文化財のデジタルアーカイブを中心に活動。第14回マルチメディアグランプリ1999・MMCA特別賞(主催:マルチメディアコンテンツ振興協会)を受賞。現在、女子美術大学メディアアート学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ネコタ
17
文化財をどうデジタル化して行くか、それについての専門書なのかな。デジタル化して複製することにより、保存をすることができる。国宝や重要文化財は1年の展示期間が60日以内になるようにするガイドラインがあるみたい。海外にある日本の作品も日本で見ることができたり、誰でも何時でも鑑賞できるようになったりする。そのための技術としてコンピュータの発達があり、カメラやスキャナも発達した。どうしてもお金がかかる分野だけどどんどん進んでいくといいな。2017/03/07
ゆうゆう
1
デジタル記録は、IT環境と技術の進化により圧倒的な情報量が増えた。形あるものはいつか消える。どんなに方法を尽くして保存しても劣化する。情報が残っていれば、復元を試みる事で在りし日の姿を見ることが出来る。時間がなくても情報にアクセスすれば、作品を鑑賞出来る。すごいことだなぁ!ただし、本物には本物にしかない、色彩、質感があるけどね。2014/09/15
のの
1
文化財におけるアーカイブはただ一つのものの保存と展示それに情報があり、当たり前だが本や古文書とかと考えが違う。 デジタル化も一括でできないし、それだからお金がかかる。 確かにアーカイブすることは必要だが、何故必要かとそれをどう活用していくかは、明確ではない。贋作ではないことや権利問題、ステークホルダーへのアプローチ… 個人的には、中で言及される来歴といったデータ、メタデータの標準化は絶対必要だし、デジタルアーカイブによる保存のレベル向上と新しい技術の促進、教育普及とかは可能性があると思う。2010/05/15
kuri
0
もっと技術的な内容を期待していたので、…。2010/07/06